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鋼には、色々な成分が添加されています。建築物で使う鋼材は、SN400AやSN400Bなどの種類があります。この材質に応じて、添加する成分も変わります。今回は、鋼の成分と一覧、化学成分の役割と特性、鉄との違いについて説明します。
鋼材の種類は、下記の記事が参考になります。
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鋼とは、鉄に0.02~2.14%以下の炭素を添加した材料です。炭素を添加することで、強度が上昇します。一方で、炭素量を増やし過ぎると、「伸び」が低下し、脆い材料となります。
単に「鋼」といっても、色々な種類があります。建築で良く使う鋼材として、
SS400
SN400A
SN400B
SN400C
などがあります。鋼なので、所定の炭素量が添加される点は同じです。ただ、鋼材に求められる性能毎に、添加する化学成分が違います。
鋼に添加される化学成分は、沢山の種類があります。その中でも、下記の基本的な成分があります。
・炭素(C)
・ケイ素(Si)
・マンガン(Mn)
・リン(P)
・硫黄(S)
前述したように、炭素を添加することで強度を高めることができます。
鋼の成分の役割と特性を下記に整理しました。
炭素(C) ⇒ 降伏点、引張強さ、硬さを上昇させる役割がある。添加しすぎると、伸び能力が低下するので注意が必要
ケイ素(Si) ⇒ 脱酸剤として添加する。降伏点、引張強さを若干高める効果もある
マンガン(Mn) ⇒ 降伏点、引張強さ、衝撃特性を高める
リン(P) ⇒ 溶接性、冷間加工性、衝撃特性を阻害する不純物。添加量を抑える成分
硫黄(S) ⇒ 衝撃特性、耐ラメラテア特性を低下させる不純物。添加量を抑える成分
上記が基本元素ですが、その他、銅、ニッケル、クロム、モリブデンなど色々な成分が添加されます。
鋼と鉄の違いは、炭素量の違いだけです。下記に炭素量の違いと、「鋼」「鉄」について整理しました。
鉄 ⇒ 炭素量が0.02%未満
鋼 ⇒ 炭素量が0.02から2.14%以下
鋳鉄 ⇒ 炭素量が2.14を超える
炭素を添加すると降伏点、引張強さ、硬さが上昇しますが、一方で、伸び能力が低下します。鋳鉄は炭素量が多く、伸び能力が低下した鋼材で、構造部材として使うことは無いです。
鋼材には色々な材質があります。材質ごとに特徴があり、添加する化学成分も変わります。※鋼材の種類は下記の記事が参考になります。
鋼材の種類と化学成分の関係を紹介します。
SN400A ⇒ 炭素、マンガン、ケイ素を添加する。溶接しない鋼材で、伸び能力の規定も無い。耐力の規定を満足するよう成分を添加する
SN400B、SN400C ⇒ 伸び能力が規定される材料。よって、炭素を添加するが、添加しすぎると伸び能力が無くなる。炭素は低めにし、マンガン、ケイ素で強度を高める。
今回は鋼材の種類について説明しました。意味が理解頂けたと思います。鋼は色々な化学成分が添加されています。今回紹介した5つの化学成分は基本です。必ず覚えてくださいね。また鋼材の種類(SN400A、SN400Bなど)に応じて、化学成分に違いがあります。各化学成分の役割、特性を理解しましょう。鋼材の種類は、下記の記事が参考になります。
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