この記事の要点
折板構造は、薄い板を折り曲げることで断面二次モーメントを高め、剛性・耐力を向上させた構造形式である。
折板屋根として実際の建築物に広く使われており、経済性と構造性能を両立できるメリットがある。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
折板構造(せっぱんこうぞう)とは、板を折り曲げることで構造性能(剛性、耐力)を向上させた構造です。屋根材に折板を使うことがあるほか、建築物の構造材に利用されます。今回は折板構造の意味、特徴、建築物の例、メリットについて説明します。折版の意味、特徴は下記が参考になります。
折板とは?1分でわかる意味、読み方、施工方法、勾配、88とは
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
折板構造(せっぱんこうぞう)とは、板を折り曲げることで構造性能(剛性、耐力)を高めた構造です。
下図をみてください。紙はペラペラで簡単に折り曲げることができます。材料は違いますが、鋼板(こうはん)でも同じことです。紙に比べて剛性や強度は高いですが、人や建物を支えるには不十分です。
そこで、紙や鋼板を折り曲げます。折り曲げると格段に構造性能が向上します。折り紙をした経験がある方は、イメージできますね。
部材の剛性や耐力は、断面二次モーメントなどが関係します。断面二次モーメントは、部材断面の「高さの三乗」に比例します。厚さが薄い紙や鋼板でも、折り曲げることで「断面の高さ」が確保でき、格段に剛性が向上します。
断面二次モーメントの意味は、下記が参考になります。
断面二次モーメントとは?1分でわかる意味、計算式、h形鋼、公式
折板構造を利用したものに、折板屋根があります。鋼板を折ることで構造性能を高めた屋根材です。折板屋根の意味は、下記が参考になります。
折板とは?1分でわかる意味、読み方、施工方法、勾配、88とは
折板構造の特徴、メリットを下記に示します。
薄い板以上の部材でも、高い構造性能が発揮できる
折板屋根は、他の屋根材に比べて経済性が良い。※折板屋根の特徴は、下記が参考になります。
折板とは?1分でわかる意味、読み方、施工方法、勾配、88とは
また、後述する建築物ように、斬新なデザインにもできます。
折板構造を用いた有名な建築物に、横浜大桟橋国際客船ターミナルがあります。屋根は折板構造による独特の形状で、見る人を驚かせます。是非、一度訪れてみてくださいね。
混同しやすい用語
折板屋根
折板屋根とは、薄い鋼板を山形に折り曲げて屋根材として使用するもので、折板構造の原理を屋根に応用した部材のこと。
折板構造が板を折ることで断面二次モーメントを増大させ構造物全体の剛性を高める構造形式であるのに対して、折板屋根は軽量で自立するための断面性能を持たせた屋根部材であり、スケールと用途が異なる。
折板構造を整理した表を示します。
| 項目 | 平板(折り曲げ前) | 折板構造(折り曲げ後) |
|---|---|---|
| 断面高さ | 板厚のみ | 折り曲げ高さ分増大 |
| 断面二次モーメント | 小さい | 大幅に向上 |
| 適用例 | 一般鋼板 | 折板屋根・折板壁 |
今回は折板構造について説明しました。意味が理解頂けたと思います。折板構造は、板状の部材を折り曲げて構造性能を高めた構造です。よく使う折板構造に、折板屋根があります。折板構造の特徴、断面二次モーメントや剛性との関係も勉強しましょう。下記が参考になります。
折板とは?1分でわかる意味、読み方、施工方法、勾配、88とは
断面二次モーメントとは?1分でわかる意味、計算式、h形鋼、公式
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では折板構造の「剛性向上の原理(断面二次モーメント)」や折板屋根の特徴が出題されます。板を折り曲げるだけで剛性が大きく上がるという仕組みをしっかり理解しましょう。