建築学生が学ぶ構造力学

  1. HOME > 構造力学の基礎 > 連続梁の計算

連続梁の計算

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


構造設計の実務をやっていると「連続梁」が結構多いことに気がつきます。感覚的に想像できると思いますが、単純梁よりも連続梁の方が支点が多いため、その分、変形量が少ないですし応力も小さくなります。よって、単純梁よりも連続梁とした方が構造的に有利なため、意図的に連続梁とするのです。



連続梁は略して連梁(れんりょう)とよく言います。今回は、連続梁の計算方法を学び単純梁とどれくらい応力や変形が違うのか確認してみましょう。単純梁と連続梁の違いは下記も参考になります。

単純梁と連続梁の違いは?1分でわかる意味、連続梁の反力と公式は?

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

連続梁の反力を求める

連続梁はいわゆる「不静定構造」です。よって、単純な力のつり合いでは反力を求めることができません。このような不静定構造を解く場合は「たわみ角法」や仮想仕事の原理等、様々な手法があります。ただ、実際はこのような難しい手法を使って反力や応力を求めることは少ないです。


※仮想仕事の原理、たわみ角法、固定モーメント法の詳細な説明、計算方法は下記が参考になります。

仮想仕事の原理

不静定連続梁の解法

たわみ角法[1/3]

不静定梁を固定モーメント法で解く方法


そこで、一番実務的で簡単に不静定構造を解く方法が「重ね合わせの原理」を用いた方法です。


上図のような2スパンの連続梁があります。力のつり合いだけでは解けません。よって、重ね合わせの原理を用います。

重ね合わせの原理とは?1分でわかる意味、不静定梁の解き方、たわみ

上図のモデルは2つの場合分けができないでしょうか?まず「A支点を解除した場合」と「A支点に上向きの鉛直力(反力)が生じている場合」の2つです。さらに、それぞれの場合におけるA点のたわみを求めます。この2つの撓みは必ずゼロとなることから、A点の反力を求めます。


さて、まずAの支点を解除すると、



A-C間でたわみが生じます。その撓み量は片持ち梁のたわみとなるため、


δ=wL^4/8EI


となります。


次に、本当はA点は支点であるため、A点には鉛直反力が生じています。よって、下図のような状態を考えます。



このときのたわみは、


δ=PL^3/3EI


となります。Aは本来、支点となる位置であるため、変形は0となります。よって、


wL^4/8EI=wL^3/3EI

wL/8=P/3

P= 3wL/8


となります。


以上のように、仮想仕事の原理や撓み角法を使えばかなり時間がかかる誘導も、境界条件を整理して重ね合わせの原理を用いることで簡単に解くことができました。


2スパンの連続梁の反力はRa=3wL/8となります。また、左右対称のモデルであるため、Rb=3wL/8となります。さらに、中央の反力Rc=2 wL -(2×3wL/8)= 5wL/4となります。


不静定梁の問題も、これまで習ってきた静定梁の理論で十分解ける問題ばかりです。難しい計算式を使って解くよりも、少し違う角度からみて簡単に問題を解いていきましょう。下記も参考にしてくださいね。

連続梁の公式は?集中荷重、等分布荷重の作用する2スパン連続梁の反力、曲げモーメント、たわみの公式

重ね合わせの原理とは?1分でわかる意味、不静定梁の解き方、たわみ

まとめ

今回は不静定梁を簡単に解く方法を説明しました。前述したように、実務では仮想仕事の原理やたわみ角法など難しい計算は行いません。簡単に問題を溶ける方法を覚えておきましょう。※もちろん、たわみ角法や仮想仕事の原理も重要です。下記の記事を参考にしてください。

仮想仕事の原理

不静定連続梁の解法

たわみ角法[1/3]

不静定梁を固定モーメント法で解く方法

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)

▼人気の記事ベスト3▼

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【読まれています】管理人による建築業界の分析!

1日13円で建築業界がわかるLINE配信!

友だち追加

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

あなたは数学が苦手ですか?

わかる!実務で使う数学知識の基礎講座

【有料メルマガの初回資料が今だけ無料!】1日約13円で情報をアップデート!

有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート

限定メールマガジン

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

更新情報

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

人気の記事ベスト3

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 構造力学の基礎 > 連続梁の計算
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. 限定メルマガ
  4. わかる建築構造の用語集・図解集
  5. 1頁10円!PDF版の学習記事