この記事の要点
土木工学科では構造力学・土質力学・水理学の「三力」を中心に学び、就職先は公務員・土木コンサルが主流となる。実験や測量など実習が多く、女性は少数派であるため、授業内容への興味が学習継続の大きな鍵となります。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
僕は昔、土木学生でした。高専の土木工学科に入学し、その後、建築学科へ転科したのです。元々、土木はやりたくて入った学科ではありませんでしたから、転科の決断は早かったですね。
当時は土木が嫌で嫌で。「土木」という言葉がダサいしイメージ悪い。情報処理工学科(IT系の勉強)が流行る中、その対極にある土木何てやりたくない!と思っていました。その気持ちを代弁するように、倍率も情報工学だけ高かったです。
また、僕が入学した年が最後の土木学科でしたね(最近は土木じゃなくて環境建設とか、なんだか良く分からない言葉になりました)。
でも今考えると、土木工学科も悪くない。そう思えてきます。今回は、元土木工学科だった僕が、土木工学科は何をする学科なのか説明します。下記も参考になりますよ。
高専の土木工学科とは?1分でわかる土木学科、就職先、勉強内容
civilとは?1分でわかる意味、土木工学との関係、civil engineeringとは
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
僕が居た頃の土木学科では、学生数が40人でした。先生の指導が良かったのか、40人が団結していたと思いますね。だから浪人する人もいなかったし勉強もみんなで教え合っていたと思います。
考えてみれば、土木の仕事は大人数で1つの建設物をつくるお仕事。1人の力では何もできませんが、団結することで成し遂げられます。
「空気を読む」といいますが、相手を気遣うことができるクラスだったと思います。現在でも土木工学科の雰囲気は変わらないと信じています。
女性は圧倒的に少なかったですね。政府が女性の土木作業員のことを「ドボジョ」呼び、建設業界の人数を増やそうとしています。おそらくリケジョに倣ったものと思いますが。
そういった対策をする、ということは土木の道へ進む女性が少ないことを意味しますね。僕が居た頃も女性は圧倒的に少なかったですね。
1割くらいしか女性はいなかったと思います。もちろん、現在は改善されているかも。
土木の基本は三力と言われています。三力とは3つの力学分野のこと。1つが土質力学、2つめが水理。これは流体力学。3つめが構造力学。もちろん、それぞれに精通した専門家がいるのですが、土木技術者なら基礎は理解できている分野です。
僕は土質工学の研究室にいました。実験は楽しかったですが、力学は身にならなかったですね。水理学は嫌いでした。構造力学はどちらでもない感じ。今は奇しくも、その構造力学を仕事にしています。
先に述べたように、興味が無ければ授業は苦痛に感じます。特に、土木の授業は学生にとって「とっかかりが少ない」分野ですね。自分との接点を見つけづらいことが原因だと思います。
例えば、ゲームをつくりたい!という子供は自ずと情報処理とかゲームの絵をデザインする勉強を始めると思います。「ゲームをつくる」という目標があるから、勉強に向かっていきやすいのですね。
一方、土木構造物は民より公(個人より公共性の高い施設)の性質が強いので、自分との関係性を見出しにくいのでしょう。
嫌だ、と思ったらずっと嫌になってしまいます。現に僕がそうでしたから。こればかりは、しょうがないですねぇ。
机に座っての授業は苦痛でしたが、実験や測量は楽しかったですね。複数で外を歩きまわって測量機を使う。普段の授業は話せないですが、この時ばかりは雑談をしながらの授業です。
これが、土木工学科の団体性、チーム力を高めている要因化もしれません。
就職先は公務員や土木コンサルが人気です。僕が学生の頃は電力会社も人気でしたが、最近は原発事故の影響で陰りもあります。
先ほど書いたように、土木構造物は「公」の性質が強い。橋とか道路、ダム。これらは民間会社より、国が発注し設計することが多いのです。ですから、土木系の公務員枠は建築より圧倒的に多いです。
また準公務員と呼ばれる独立行政法人も多い。これらを理由に、将来の安定を求めて土木学生になる人も多いですよ。
混同しやすい用語
「土木工学」と「建築工学」
土木工学は道路・橋・ダムなど社会インフラの設計・施工を扱う工学。公共性が高く行政・官公庁との関係が深い。
「構造力学」と「土質力学」
構造力学は骨組み・梁・柱の応力と変形を扱う学問。土質力学は地盤の性質・強度・変形を扱い、土木・基礎工学の基礎科目となる。
| 主要科目 | 内容 | 建築との共通点 |
|---|---|---|
| 構造力学 | 橋梁・構造物の応力・変形計算 | 共通(建築構造力学と同様) |
| 水理学 | 水の流れ・ダム・管路・河川設計 | 一部共通(流体力学) |
| 土質力学 | 地盤・土の性質・支持力 | 共通(地盤調査・基礎設計) |
| 測量学 | 地形・距離・角度の測定 | 一部共通(敷地測量) |
| コンクリート工学 | コンクリートの性質・設計・施工 | 共通(RC造・基礎) |
今回は土木工学科OBの僕が、土木工学科の特徴を説明しました。この記事を読んで、「土木って面白いな」と思ってもらう、とは考えていません。
良い・悪い両方あるし、僕は悪い方が沢山見えたから転科しました。そんな風に悩んでいる方の参考になればと思います。下記も参考にしてくださいね。
高専の土木工学科とは?1分でわかる土木学科、就職先、勉強内容
civilとは?1分でわかる意味、土木工学との関係、civil engineeringとは
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
土木工学科では構造力学・水理学・土質力学・測量学などを学びます。公共インフラを支える仕事であり、公務員枠も多いのが特徴です。建築との共通科目(構造力学など)を活かして就職の幅を広げることもできます。