この記事の要点
等分布荷重wが作用する片持ち梁の曲げモーメントはM=wL2/2(固定端最大)、せん断力はQ=wL(固定端最大)、たわみはδ=wL?/8EI(自由端最大)で計算できる。
2mを超える片持ち梁では鉛直震度を考慮した計算が必要であり、スパンの二乗に比例してモーメントが急増する点に注意が必要である。
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等分布荷重が作用する片持ち梁の応力は簡単に計算できます。曲げモーメントMはwL^2/2、せん断力QはwLで算定します。
wが等分布荷重です。今回は等分布荷重が作用する片持ち梁の応力、せん断力、たわみの計算、公式、モーメント図について説明します。
片持ち梁の意味、梁の計算方法は、下記の記事が参考になります。
下図をみてください。等分布荷重が作用する片持ち梁です。片持ち梁、等分布荷重の意味は、下記が参考になります。
部材の自重は等分布荷重で作用します。また、スラブを支える片持ち梁の計算では、上記のモデルで応力を計算しても、
大きな間違いでは無いです。梁の計算方法は、下記が参考になります。
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等分布荷重が作用する片持ち梁の公式を、下記に示します。
M=wL2/2
Q=wL
Mは曲げモーメント、wは等分布荷重、Lは片持ち梁のスパンの長さ、Qはせん断力です。単純梁と同じくらい簡単に計算できますね。
上式の通り、スパンが長いほど、曲げモーメントが大きくなります。
2mを超える片持ち梁は注意が必要です。かつ鉛直方向の地震力を考慮した計算が必要です。詳細は、下記が参考になります。
鉛直震度ってなに?1分で分かる鉛直震度の意味と、片持ち梁の設計
実際に曲げモーメント、せん断力を計算しましょう。下図をみてください。梁のスパンが1.8mで等分布荷重10.0kN/mが作用しています。応力を算定してください。
M=wL2/2=10.0×1.8×1.8/2=16.2 kNm
Q=wL=10.0×1.8=18.0 kN
です。
等分布荷重が作用する片持ち梁のたわみは、下式で計算します。
δ=wL4/8EI
δは片持ち梁のたわみ、wは等分布荷重の値、Lはスパンの長さ、Eはヤング係数、Iは断面二次モーメントです。
前述したモデルで、片持ち梁のたわみを計算しましょう。断面二次モーメントは1810cm4、材料は鋼とします。片持ち梁のたわみは、
δ=wL4/8EI=10.0×18004/8×2.05x105x1810x104=3.54mm
です。
混同しやすい用語
曲げモーメント(M=wL2/2)
等分布荷重が作用する片持ち梁の根元に生じる最大応力。荷重強度w、スパンLの2乗に比例して大きくなる。試験でも頻出の公式。
せん断力(Q=wL)
同じ片持ち梁の根元に生じる力で、荷重強度wとスパンLの積で求まる。曲げモーメントとは次元が異なり(N・m vs N)、混同しやすいので注意。
等分布荷重が作用する片持ち梁を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 曲げモーメント | M=wL2/2(根元が最大) | スパン2倍で4倍に増加 |
| せん断力 | Q=wL(根元が最大) | スパン2倍で2倍に増加 |
| たわみ | δ=wL?/8EI(先端が最大) | スパン2倍で16倍に増加 |
今回は等分布荷重が作用する片持ち梁について説明しました。曲げモーメント、せん断力など簡単に計算できましたね。
片持ち梁の特徴、等分布荷重の意味など、併せて勉強しましょうね。下記が参考になります。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
片持ち梁の曲げモーメント公式(M=wL2/2)とせん断力公式(Q=wL)はセットで暗記しましょう。どちらも根元(固定端)が最大値になる点が特徴です。一級建築士試験では公式の導出よりも「どこが最大か」「スパンが2倍になると何倍か」という応用問題が出やすいので、公式の意味を理解しておくことが大切です。