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コンクリートの種類7選|普通・軽量・高強度など用途別の特性をわかりやすく解説

この記事の要点

設計事務所で働いていたとき、「高強度コンクリートを使うとコスト増だが、断面を小さくできる」という判断を何度か経験した

コンクリートの種類ごとの特性を把握しておくと、材料選定の議論に入りやすい。

この記事ではコンクリートの7種類の特徴・用途・普通コンクリートとの違いを解説する。

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コンクリートの種類は沢山あります。様々な用途や状況に応じて、コンクリートの特性を変化させているのです。


今回は代表的なコンクリートの種類を7つ、それぞれの特徴も交えて説明します。※また、コンクリートに必要な材料である、セメント、骨材は下記が参考になります。

骨材とは?粗骨材と細骨材の違い・コンクリートの配合割合と品質基準

セメント・モルタル・コンクリートの違い:構成・用途・強度を比較

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普通コンクリート

普通コンクリートは、最も一般的なコンクリートの種類です。特に何も指定しなければ、普通コンクリートが採用されます。


普通コンクリートの設計基準強度は下記となります。


Fc≦36


このFcを超える場合は、高強度コンクリートになります。


※設計基準強度の意味、普通コンクリートの詳細は下記が参考になります。

設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味

普通コンクリートってなに?普通コンクリートの特徴、空気量、セメント量の規格

軽量コンクリート

軽量コンクリートは、普通コンクリートに比べて比重が小さなコンクリートです。構造体として用いることは少ないですが、強度を求めない仕上げに使うことはあります。軽量コンクリートに関しては、下記が参考になります。

軽量コンクリートとは?特徴・普通コンクリートとの違いと使用箇所


住宅、マンションなど一般的な建築物に使用されるコンクリートは、普通コンクリートです。普通コンクリートは、汎用性の高いコンクリートです。

高強度コンクリート

高強度コンクリートは、普通コンクリートに比べて強度を高めたコンクリートです。JASS5によれば、


Fc36


を超えるコンクリートが高強度コンクリートです(JASS5 2018年版の定義。2022年改定版ではFc48N/mm²超に変更)。最近ではFc100以上の、超高強度コンクリートも開発されるほど、高強度コンクリートの強度は日進月歩です。


※なお、高強度コンクリートの定義は、「JASS5」「鉄筋コンクリート造構造計算基準・同解説」「JIS規格」でそれぞれ異なります。


※JASS5、鉄筋コンクリート造構造計算基準・同解説の詳細は下記が参考になります。

JASS5ってなに?1分で分かるJASS5の意味について

鉄筋コンクリート構造計算規準とは?1分でわかる意味、最新版、目次

流動化コンクリート

流動化コンクリートとは、あらかじめ練り混ぜしたコンクリートに流動化剤を混和し、流動性を増大させたコンクリートです。ワーカビリティを改善する目的で、使われます。


※ワーカビリティの意味は下記が参考になります。

1分でわかるワーカビリティの意味と、スランプとの関係

高流動コンクリート

高流動コンクリートは、流動性を著しく高めたコンクリートです。鋼管内にコンクリートを注入する場合や、CFT構造に用いるとき採用されます。高流動コンクリートに関しては、下記が参考になります。

高流動コンクリートと高性能AE減水材とは何か?

マスコンクリート

マスコンクリートは、部材断面がとても大きくセメントの水和熱でひび割れが生じる恐れのあるコンクリートをいいます。よって温度上昇を防ぐため、発熱量の少ないセメントを用います(例えば中庸熱ポルトランドセメントなど)。詳細は下記が参考になります。

マスコンクリートとは?JASS5の定義・内部温度上昇・特徴を解説

水密コンクリート

水密コンクリートは、水槽、プールなど水圧の影響を受ける部分に使用するコンクリートです。コンクリートは元々が水密性の高い材料ですが、さらに粗骨材料を大きくしたり、水セメント比を制限するなどして、透水性を低減します。詳細は下記が参考になります。

水密コンクリートとは?W/C50%以下の特徴・単位粗骨材量との関係

混同しやすい用語

高強度コンクリート

設計基準強度がFc36N/mm2超の強度の高いコンクリート(JASS5 2018年版)。2022年改定版ではFc48N/mm2超に変更。

軽量コンクリート

軽量骨材を使用し、普通コンクリートより単位体積重量が小さいコンクリート。

コンクリート7種類の特徴まとめ

種類設計基準強度特徴主な用途
普通コンクリートFc≦36最も汎用的一般的な建築物全般
高強度コンクリートFc>36強度が高い・爆裂に注意高層ビル・大スパン
軽量コンクリート比重が小さい仕上げ材・自重低減
流動化コンクリート流動化剤を添加ワーカビリティ改善
高流動コンクリート流動性が著しく高い鋼管充填・CFT構造
マスコンクリート水和熱対策が必要大断面部材・ダム
水密コンクリート透水性が低い水槽・プール

まとめ

今回は、コンクリートの種類について説明しました。

他にもコンクリートの種類はあります。

まずは普通コンクリート、高強度コンクリート、軽量コンクリートの特徴は覚えておきましょう。

また、コンクリートを造る材料の知識を深めましょう。

下記が参考になります。

セメント・モルタル・コンクリートの違い:構成・用途・強度を比較

コンクリートの比重は?鉄筋コンクリートとの違い、骨材、鉄筋の影響

設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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