この記事の要点
高炉セメントA種は高炉スラグを5%以上30%未満混合したセメントで、品質は普通ポルトランドセメントに近い特性を持ちます。
A種はスラグ混合量が少ないため初期強度が高炉B種より大きく、普通セメントに近い施工性があります。
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高炉セメントA種とは高炉スラグの分量が5%以上~30%未満含まれているセメントです。
また、高炉セメントB種は30%以上60%未満の高炉スラグが含まれています。
高炉セメントA種は、高炉スラグの分量が少ないので、普通ポルトランドセメントと同様の品質です。
今回は高炉セメントA種の意味、特徴と使い分け、b種との違い、デメリットについて説明します。高炉セメントの詳細、高炉セメントB種の特徴は下記が参考になります。
高炉セメントとは?1分でわかる意味、B種の特徴、普通セメントとの違い
高炉セメントb種とは?1分でわかる意味、記号、特徴、jisとの関係
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高炉セメントA種は、高炉スラグが5%以上~30%未満含まれるセメントです。
A種は最も混合材の量が少なく、Cが最も多く、Bがその中間です。
高炉セメントA種は高炉スラグの分量が少ないため、普通ポルトランドセメントと同様の品質です。
高炉セメントA種の強度、化学成分を下表に示しました。
| 品質項目 | JIS R 5211 | ||
| 高炉セメントA種 | |||
| 比表面積(cm2/g) | ≧3000 | ||
| 凝結 | 始発(min) | ≧60 | |
| 終結(h) | ≦10 | ||
| 安定性 | パット法 | 良 | |
| ルシャテリエ法(mm) | ≦10 | ||
| 圧縮強さ(N/mm2) | 1日 | ― | |
| 3日 | ≧12.5 | ||
| 7日 | ≧22.5 | ||
| 28日 | ≧42.5 | ||
| 91日 | ― | ||
| 水和熱(J/g) | 7日 | ― | |
| 28日 | ― | ||
| 化学成分(%) | 酸化マグネシウム | ≦5.0 | |
| 三酸化硫黄 | ≦3.5 | ||
| 強熱減量 | ≦5.0 | ||
| 全アルカリ | ― | ||
| 全アルカリ(低アルカリ形) | ― | ||
| 塩化物イオン | ― | ||
| 鉱物組成(%) | けい酸三カルシウム | ― | |
| けい酸二カルシウム | ― | ||
| アルミン酸三カルシウム | ― | ||
| 混合材の分量(質量%) | 5<,≦30 | ||
高炉スラグを多く入れると強度が低下しますが、高炉セメントA種は普通セメントと同様の強度です。よって普通ポルトランドと同じように使うことができます。
なお高炉スラグは鋼をつくるときの副産物です。副産物をセメントとして利用できるので、環境負荷の低減が期待されています。
※普通ポルトランドセメント、高炉セメントB種、高炉セメントの詳細は下記が参考になります。
普通ポルトランドセメントとは?1分でわかる意味、記号、使い方、強度、規格
高炉セメントとは?1分でわかる意味、B種の特徴、普通セメントとの違い
高炉セメントb種とは?1分でわかる意味、記号、特徴、jisとの関係
高炉セメントA種とb種の違いは、高炉スラグの分量です。下記に整理しました。
・高炉セメントA種 ⇒ 高炉スラグが5%以上~30%未満
・高炉セメントb種 ⇒ 高炉スラグが30%以上60%未満
高炉セメントB種の詳細は下記をご覧ください。
高炉セメントb種とは?1分でわかる意味、記号、特徴、jisとの関係
高炉セメントのデメリットは、高炉スラグの分量を増やすと強度が低下することです。特にC種は普通セメントと比べて強度が低いです。
ところが高炉セメントA種は高炉スラグの分量が少ないため、普通ポルトランドセメントと強度が同じです。高炉セメントA種に関しては極端なデメリットは無いでしょう。
混同しやすい用語
高炉セメントB種(こうろセメントBしゅ)
高炉スラグの混合量が30%超60%以下の混合セメントで、化学抵抗性・耐海水性に優れ、マスコンクリートにも適します。
高炉セメントB種は高炉セメントA種よりもスラグ混合量が多く(30%超vs5%以上30%未満)、長期強度向上・水和熱低減の効果が大きいのに対して、A種は普通ポルトランドセメントに近い性能で初期強度の低下が少ない特徴があります。
フライアッシュセメントA種
フライアッシュ(石炭灰)を5%以上10%未満混合した混合セメントで、ワーカビリティーの改善に効果があります。
フライアッシュセメントA種はフライアッシュを混合材とするのに対して、高炉セメントA種は高炉スラグ微粉末を混合材とするものであり、使用する副産物と適用目的が異なります。
今回は高炉セメントA種について説明しました。高炉セメントA種は、高炉スラグが5%以上30%未満含まれるセメントです。
普通ポルトランドセメントと品質は変わりません。ただしB種、C種になると強度が低下します。高炉セメントの詳細、高炉セメントB種の意味は下記が参考になります。
高炉セメントとは?1分でわかる意味、B種の特徴、普通セメントとの違い
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
試験では高炉セメントA種の混合量(5%以上30%未満)とB種との違い(スラグ量)が問われます。
A種はB種と比べて化学抵抗性・耐海水性の向上効果が小さいため、用途に応じた種類選択が重要です。
高炉セメントの種類別(A・B・C)の混合量を一覧で整理すると、種類比較問題に効率よく対応できます。