この記事の要点
セメントの種類は用途によって使い分けがある。
一般の建築工事では普通ポルトランドセメント(記号:N)が標準だが、発熱を抑えたいダムや基礎には低熱ポルトランドセメント(L)が使われる。
混合セメントでは高炉スラグを混ぜた高炉セメント(記号:B)が代表的だ。
水密性と長期強度が高まる反面、初期強度の発現が遅い特性があるため、冬季施工には注意が必要だ。
各セメントは成分・水和熱・強度発現速度が異なるため、施工環境や用途(マスコンクリート・寒中・暑中など)に応じて使い分けられる。
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コンクリートの材料であるセメントには、本当に色々な種類があります。
最もよく使うセメントが「普通ポルトランドセメント」で、早強ポルトランドセメント、高炉セメントも比較的使うことの多いセメントです。
この3種類のセメントで使用量は98%を超えます。よって、セメントの種類を全部暗記する必要は無いのですが、上記の3種類は覚えておきましょう。
セメントの各種類、記号、JISは下表をご覧ください。なおリンク先から各セメントの詳細な特徴や成分が分かります。※シリカセメントはJASS5では取り扱い無し
表 セメントの種類
| セメントの種類 | 記号 | JIS | |
| ポルトランドセメント | 普通ポルトランドセメント | N | R5210 |
| 早強ポルトランドセメント | H | ||
| 超早強ポルトランドセメント | UH | ||
| 中庸熱ポルトランドセメント | M | ||
| 低熱ポルトランドセメント | L | ||
| 混合セメント | 高炉セメントA種 | BA | R5211 |
| 高炉セメントB種 | BB | ||
| 高炉セメントC種 | BC | ||
| シリカセメントA種 | SA | R5212 | |
| シリカセメントB種 | SB | ||
| シリカセメントC種 | SC | ||
| フライアッシュセメントA種 | FA | R5213 | |
| フライアッシュセメントB種 | FB | ||
| フライアッシュセメントC種 | FC | ||
各セメントの特徴の概要は下表をご覧ください。
| セメントの種類 | 特徴 |
| 普通ポルトランドセメント | 最も一般的なセメント |
| 早強ポルトランドセメント | 普通ポルトランドセメントと比べて早期に強度が発現する |
| 超早強ポルトランドセメント | 早強ポルトランドセメントよりも早期に強度が発現する |
| 中庸熱ポルトランドセメント | 普通ポルトランドセメントより水和熱が小さく、乾燥収縮を抑えられる |
| 低熱ポルトランドセメント | 中庸熱ポルトランドセメントより水和熱が小さく、乾燥収縮が小さい |
| 高炉セメントA種 | 普通ポルトランドセメントと同等。高炉スラグを混合するため環境負荷を低減できる |
| 高炉セメントB種 | A種に比べて化学抵抗性が高い |
| 高炉セメントC種 | B種に比べて化学抵抗性が高い |
| シリカセメントA種 | ※シリカセメントはJASS5では取り扱い無し |
| シリカセメントB種 | |
| シリカセメントC種 | |
| フライアッシュセメントA種 | 水和熱が小さく乾燥収縮を抑えられる。ワーカービリティーがよい |
| フライアッシュセメントB種 | |
| フライアッシュセメントC種 |
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