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フライアッシュセメントb種とは?1分でわかる意味、特徴、デメリット、マスコンクリートとの関係

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フライアッシュセメントb種とは、フライアッシュが10%超20%未満含まれるセメントです。フライアッシュの分量がA種とC種の概ね中間をとります。


フライアッシュセメントb種は初期強度が小さく、4週強度も普通セメントに劣ります。ただし、水和熱が小さく、乾燥収縮が抑えられるでしょう。


また、フライアッシュは球形の微粒子です。セメントに混ぜることで流動性がよくなり、ワーカビリティーが改善されます。


今回はフライアッシュセメントb種の意味、特徴、デメリット、マスコンクリートとの関係について説明します。フライアッシュセメントの詳細は下記をご覧ください。

フライアッシュセメントとは?1分でわかる意味、特徴、種類、高炉セメントとの違い

混合セメントとは?1分でわかる意味、種類、特徴とメリット、b種との関係

フライアッシュセメントb種とは?特徴とデメリット

フライアッシュセメントb種とは、フライアッシュが10%超20%未満含まれるセメントです。


フライアッシュの分量がA種より多く、C種より少ないです。概ねA種とC種の中間の分量を入れます。


フライアッシュセメントb種の特徴を下記に整理しました。


・ワーカビリティが良い

・水和熱が低く、乾燥収縮が小さい

・普通セメントと比較して初期強度が小さい、4週強度もやや小さい


フライアッシュセメントb種は、A種よりもフライアッシュの分量が増えている分、初期強度がやや低下しています。また4週強度も低いデメリットがあります。


一方で、ワーカビリティが良いメリットがあります。これは、フライアッシュは球形の微粒子のため、セメントに混ぜると流動性がよくなるからです。

フライアッシュセメントとは?1分でわかる意味、特徴、種類、高炉セメントとの違い


また水和熱が低く、乾燥収縮の小さな「ゆっくり硬化する」セメントです。フライアッシュセメントb種の規格、強度は下表をご覧ください。

品質項目 JIS R 5213
フライアッシュセメント
A種 B種 C種
比表面積(cm2/g) ≧2500
凝結 始発(min) ≧60
終結(h) ≦10
安定性 パット法
ルシャテリエ法(mm) ≦10
圧縮強さ (N/mm2 1日
3日 ≧12.5 ≧10.0 ≧7.5
7日 ≧22.5 ≧17.5 ≧15.0
28日 ≧42.5 ≧37.5 ≧32.5
91日
水和熱(J/g) 7日
28日
化学成分(%) 酸化マグネシウム ≦5.0 ≦5.0 ≦5.0
三酸化硫黄 ≦3.0 ≦3.0 ≦3.0
強熱減量 ≦5.0
全アルカリ
全アルカリ(低アルカリ形)
塩化物イオン
鉱物組成(%) けい酸三カルシウム
けい酸二カルシウム
アルミン酸三カルシウム
混合材の分量(質量%) 5<, ≦10 10<, ≦20 20<, ≦30


さらに、フライアッシュセメントの「フライアッシュ」は、火力発電などの過程で生成される副産物です。副産物をセメントに利用することから、環境負荷の低減に役立ちます。


高炉セメントと同じ考え方ですね。※高炉セメントは下記をご覧ください。

高炉セメントとは?1分でわかる意味、B種の特徴、普通セメントとの違い

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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フライアッシュセメントb種とマスコンクリートの関係、用途

フライアッシュセメントb種は、水和熱が小さいことからマスコンクリートなどの用途に用いられます。


なおフライアッシュセメントA種は、普通ポルトランドセメントと同様の用途に使います。

普通ポルトランドセメントとは?1分でわかる意味、記号、使い方、強度、規格

まとめ

今回はフライアッシュセメントb種について説明しました。フライアッシュセメントb種は、フライアッシュが10%超20%未満含まれるセメントです。


フライアッシュは球形の微粒です。セメントに混ぜると流動性がよくなりワーカビリティが改善されます。他の混合セメントとして高炉セメントがあります。

混合セメントとは?1分でわかる意味、種類、特徴とメリット、b種との関係

高炉セメントとは?1分でわかる意味、B種の特徴、普通セメントとの違い

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