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フライアッシュセメントとは?1分でわかる意味、特徴、種類、高炉セメントとの違い

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フライアッシュセメントとは、簡単にいうと石炭を燃やした灰(フライアッシュ)を混合したセメントのことです。


フライアッシュは石炭による火力発電などから大量にとれます。なおフライアッシュは副産物であるため


(フライアッシュセメントを目的に生成することはない)、環境負荷の小さなセメントの1つです。


今回はフライアッシュセメントの意味、特徴、種類、高炉セメントとの違いについて説明します。似たセメントに高炉セメントがあります。

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フライアッシュセメントとは?

フライアッシュセメントとは、フライアッシュを混合したセメントのことです。他材料を混ぜたセメントを混合セメントといいます。


フライアッシュセメントは混合セメントの1つです。

高炉セメントとは?1分でわかる意味、B種の特徴、普通セメントとの違い


フライアッシュとは、石炭を燃やした時にでる灰(すす)のことです。石炭を燃やす火力発電所ではフライアッシュが大量に算出されます。


フライアッシュは副産物であるため(フライアッシュを目的に作られることはない)、環境負荷の小さなセメントです。


要するに元々捨てる予定だった材料を再利用している、ということですね。似たセメントに高炉セメントがあります。高炉セメントの詳細は下記が参考になります。

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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フライアッシュセメントの特徴

フライアッシュセメントの特徴を下記に示します。


・フライアッシュ自体は副産物なので環境負荷が小さい

・普通セメントと比べてワーカビリティが良い

・水和熱および乾燥収縮が小さい


その他、フライアッシュセメントの特徴は下表をご覧ください。


種類 特性 用途
フライアッシュセメント A種、B種 普通ポルトランドセメントに比べ、ワーカビリテォーがよい。普通ボルトランドセメントに比べ、初期強度は小さいが長期強度は大きい。乾燥収縮が小さい。水和熱が小さい 普通ポルトランドセメントと同様な工事、マスコンクリート、水中コンクリート

フライアッシュセメントの種類

フライアッシュセメントは、フライアッシュの混合量によりA種とB種に分かれます。


A種 ⇒ フライアッシュを5~10%混合したもの

B種 ⇒ フライアッシュを10~20%混合したもの


詳細な品質はJISR5213に明記されていますが、フライアッシュセメントの品質の概略を下表に示します。


品質項目 JIS R 5213
フライアッシュセメント
A種 B種 C種
比表面積(cm2/g) ≧2500
凝結 始発(min) ≧60
終結(h) ≦10
安定性 パット法
ルシャテリエ法(mm) ≦10
圧縮強さ (N/mm2 1日
3日 ≧12.5 ≧10.0 ≧7.5
7日 ≧22.5 ≧17.5 ≧15.0
28日 ≧42.5 ≧37.5 ≧32.5
91日
水和熱(J/g) 7日
28日
化学成分(%) 酸化マグネシウム ≦5.0 ≦5.0 ≦5.0
三酸化硫黄 ≦3.0 ≦3.0 ≦3.0
強熱減量 ≦5.0
全アルカリ
全アルカリ(低アルカリ形)
塩化物イオン
鉱物組成(%) けい酸三カルシウム
けい酸二カルシウム
アルミン酸三カルシウム
混合材の分量(質量%) 5<, ≦10 10<, ≦20 20<, ≦30

フライアッシュセメントと高炉セメントの違い

フライアッシュセメントと高炉セメントの違いを下記に示します。


フライアッシュセメント ⇒ フライアッシュ(石炭を燃やした時にでる灰)を混合したセメント

高炉セメント ⇒ 高炉スラグ(鋼を生成する過程で生まれる副産物)を混合したセメント

まとめ

今回はフライアッシュセメントについて説明しました。フライアッシュセメントは、石炭を燃やした時に出る灰を混合したセメントです。


環境負荷が小さく、水和熱・乾燥収縮が小さいなどの特徴があります。似た用語に高炉セメントがあります。

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