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頭付きスタッドの溶接では、施工前後で検査をします。一級建築士の試験で頻出する内容です。今回はそんなスタッド溶接の検査方法である、外観検査と曲げ検査について説明します。
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スタッド溶接は、頭付きスタッドを鉄骨部材に留めるときの溶接法です。スタッド溶接は下記の記事が参考になります。
また、前述したように、スタッド溶接は施工前後で検査があります。
スタッド溶接の検査は2回のタイミングで行います。
・施工前検査
・施工後検査
施工前後で、確認事項が若干異なるため、その違いが一級建築士の試験で頻出しています。各検査について説明しましょう。
施工前検査では、主に下記の検査を行います。
・外観検査
・寸法検査
・曲げ検査
それぞれ下記の項目を確認します。
外観検査では、溶接部の外観を目視で確認します。検査内容は下記です。
・スタッドの軸全周が溶接部で包囲されているか。
・スタッド軸部および母材部にアンダーカットが生じていないか。
上記の判定基準は下記です。
・溶接 軸全周にわたって包囲し、高さ1mm幅0.5mm以上あること。
・アンダーカット 鋭い切り欠き状、および深さ0.5mm以上のアンダーカットはあってはならない。
詳細は鉄骨工場技術指針(工事現場施工編)が参考になります。
※アンダーカットについては下記の記事が参考になります。
溶接欠陥とは?本当にわかる9つの種類とブローホールとピットの違い寸法検査では溶接部の確認、スタッドの仕上がり高さ、スタッドの傾きを確認します。詳細は下記によりますが、簡単に説明します。
仕上がり高さは設計寸法の±2mm以内、傾きは5度以下とします。
曲げ試験とは、溶接されたスタッドをハンマーによる打撃で所定の傾きになるまで曲げます。このとき、溶接部に欠陥が生じていないか確認を行う試験です。
曲げ試験は一級建築士で問われやすい内容です。施工前検査では、
とします。この曲げ角度が、施工後検査では異なる値です。よく理解しましょう。
施工中(施工後)の検査でも、
・外観検査
・寸法検査
・曲げ検査
を行います。外観検査と寸法検査は、施工前検査と同様です。ただし曲げ試験では、打撃時の曲げ角度を
とします。
・施工前 30度(実際の部材に溶接しないので急な曲げ角度とした)
・施工後 15度(実際の部材に溶接するので曲げ角度を緩めた)
と覚えてもよいでしょう。
今回はスタッド溶接の検査方法について説明しました。一級建築士の試験でも頻出する項目なのでしっかり理解したいですね。施工前後で曲げ角度が大きく違います。理由を併せて覚えておくと理解がすすみます。
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