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新天地で物件探しをしていたら、「鉄骨」や「鉄筋」という文字を見ませんでしたか?ネット上でも、鉄筋造という言葉もあります。では、鉄骨と鉄筋にはどんな違いがあるのでしょうか。今回は、鉄骨と鉄筋の違い、意味、重量鉄骨と軽量鉄骨の違いについて説明します。
重量鉄骨、軽量鉄骨の意味は、下記も参考になります。
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鉄骨と鉄筋の違いは、断面の大きさです。鉄筋は円形の細長い棒鋼(棒状の鋼材のこと)、鉄骨は比較的幅や長さの大きな鋼材です。下図をみてください。これが鉄筋と鉄骨です。
鉄骨と鉄筋を人間の部位で言うと、
鉄骨 人間でいう骨
鉄筋 人間でいう筋肉の繊維
ですね。
下記に、鉄筋と鉄骨の違いを詳しく説明します。
鉄骨という言い方は、建築業界の慣習です。元々は、建物を構成する部材が、まるで人間の骨で、その骨が鉄で造られているため、「鉄の骨(鉄骨)」と名付けられました。
実際に使われている材料は「鋼(steel)」なので「鉄(iron)」と違います。鋼と鉄の意味は、下記が参考になります。
鉄骨は、鉄筋と違い比較的大きな部材を使います。下図に、鉄骨と鉄筋の部材断面の違いを示します。
鉄骨(鋼材)は、軽くて強いため現代建築に多く用いられる材料です。街中にある中層~構想ビルの多くは、鉄骨造です。
鉄筋は、円形の細長い棒です。鉄骨と比べて、断面がとても小さいです。鉄筋のサイズは、下記の記事が参考になります。
鉄骨は、H型やI形、四角形のように、柱や梁で使うため大きな断面です。鉄筋は、10~30mm程度の棒です。
なお、「筋」とは、筋肉の繊維や肉の筋(スジ)を意味します。筋肉の繊維は、1本1本は細長いですよね。鉄筋という用語は、その様子を表しています。
実は、「鉄筋造」という言葉は無いです。これは不動屋さんのミスで、鉄筋コンクリート造の間違いです。前述したように、鉄筋は筋肉の筋のように細い材料で、柱や梁になりません。
インターネットや不動産屋さんで、「鉄筋造」と書いてあったら、「違いますよ」と教えてあげましょう。
鉄骨造には2種類あります。軽量鉄骨造と重量鉄骨造です。どちらが住環境として、おすすめでしょうか。
軽量鉄骨は、薄い板で構成された鉄骨です。薄いため大きな力に耐えられません。一方、安価なので、住宅メーカーは軽量鉄骨造のアパートを大量に売り出しています。構造屋としては、少し不安で、住むのは勇気がいります。
事実、軽量鉄骨造のアパートは、安価な賃料で貸し出されています。もし借りようとするアパートが「軽量鉄骨造」であれば、手を引くのが賢明です。
住環境としても、外や隣室の音が聞こえてきます。個人的には、木造アパートと軽量鉄骨造は大差ないです。
重量鉄骨は、厚い板で構成された部材のこと。軽量鉄骨に比べると、大きな力に耐えられるし地震時の安全性が高いです。
住環境は、軽量鉄骨造より良いです。ただ、吸音材や断熱材のグレードが低ければ、その分遮音性は低いので、実際に内覧して確認しましょう。
鉄骨造より、鉄筋コンクリート造の方が、遮音性は良いです。住環境の質は、RC造がおすすめです。鉄筋コンクリート造の意味は、下記が参考になります。
今回は、鉄骨と鉄筋の違い、軽量鉄骨造と重量鉄骨造の違いについて説明しました。賃貸契約される際の参考になれば幸いです。下記の記事も併せて参考にしてくださいね。
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