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富配合・富調合とは?貧配合との違いとモルタルへの適用を解説

この記事の要点

富配合とは、砂に対してセメントの容積比が大きいモルタルで、高い強度・付着力を持つが乾燥収縮しやすい特性があります。

富配合は杭と地盤の付着強度確保に用いられ、貧配合(セメント少・砂多)と対比して理解します。

この記事では、富配合・富調合とは何かを整理します。

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富配合とは、砂に対してセメントの容積比が大きいモルタルのことです。似た用語で貧配合があります。


今回は、富配合の意味、読み方、貧配合との違い、杭との関係について説明します。また富配合と下塗りの関係を説明します。

セメントとモルタル、コンクリートの特徴、違いを知るたった1つのポイント

富配合とは?

富配合は、砂に対してセメントの容積比を大きくしたモルタルのことです。セメントを多く入れた分、強度が大きいです。一方で、ひび割れが発生しやすい配合です。


セメントは水と反応し熱を発生します。これを水和反応といいますが、セメントを多くいれると水和反応による熱(水和熱)が高くなります。


この熱収縮により、表面のひび割れが発生しやすくなるのです。


富配合の目的は下記です。


また前述したひび割れの発生を抑制するため、

します。

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富配合の読み方

富配合は「ふはいごう」と読みます。貧配合は「ひんはいごう」です。

貧配合とは?

貧配合とは、砂に対してセメントの容積比を小さくしたモルタルです。富配合に比べてひび割れが発生しにくいメリットがあります。これは、セメント量を少なくしたことで水和熱が減ったからですね。


貧配合とする目的は下記です。


また、仕上がりの精度を上げるため

します。

富配合と貧配合の違い

前述した富配合と貧配合の違いを下記に示します。

富配合とコンクリート圧送の関係

モルタルを富配合にするときは、下記の2つです。


コンクリートを圧送するに先立ち、富配合モルタルを圧送して配管内の潤滑性を高めます。これにより、コンクリートの品質変化を防止します。


また富配合は強度が高いため、外壁の下塗りとして用います。

貧配合と杭の関係

埋込杭の場合、杭を建て込む前にプレボーリングします。このとき、孔内が崩れないよう貧配合のモルタル(セメントミルク)を孔周面に吹き付けます。


これをセメントミルク工法といいます。詳細は下記が参考になります。

杭の種類は?支持方式・材料・施工法による分類と各杭の特徴

混同しやすい用語

貧配合

砂に対してセメントの容積比が小さいモルタルで、ひび割れが発生しにくい特性を持ちます。

富配合がセメントを多く入れ強度・付着力を高めるモルタルであるのに対して、貧配合はセメントを少なくしひび割れを抑制する目的で用いられます。

セメントミルク

セメントと水だけを混ぜた非常に流動性の高い材料で、埋め込み杭工法の孔壁安定などに使用されます。

富配合がセメントと砂の割合を調整したモルタルであるのに対して、セメントミルクは骨材を含まないセメントと水だけの混合物です。

試験での問われ方|管理人の一言

試験では富配合と貧配合の定義の違い(セメント量の多少)と、それぞれの特性(強度・収縮)が問われます。

「富→豊か(セメントが多い)→強い・収縮大」という語呂と特性の対応で覚えると効果的です。

杭施工での富配合モルタルの使用目的(付着確保)も、基礎・地盤に関する問題で問われることがあります。

富配合と貧配合を整理した表を示します。

項目内容備考
富配合砂に対してセメント容積比が大きいモルタル強度・付着力大、ひび割れ発生しやすい
貧配合砂に対してセメント容積比が小さいモルタルひび割れ発生しにくい、水和熱が少ない
富配合の用途コンクリート圧送時の先行モルタル・外壁下塗り配管内の潤滑性確保・強度確保が目的

まとめ

今回は、富配合の意味について説明しました。富配合とは、砂に対してセメントの容積比が大きいモルタルのことです。


富配合と貧配合は、セメント量がどう変わるのか理解しましょう。どういった場面で利用されるのか覚えておきましょうね。

セメント・モルタル・コンクリートの違い:構成・用途・強度を比較

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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