この記事の要点
細骨材率(s/a)とは、コンクリートの全骨材容積に対する細骨材容積の割合で、配合設計の重要な指標です。
細骨材率が大きいほどスランプが大きくなる(軟らかくなる)傾向がありますが、水量も増えやすくなります。
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細骨材率の意味をご存知でしょうか。細骨材率はコンクリートの配合に欠かせません。
また、細骨材率はフレッシュコンクリート(以降、生コン)のワーカビリティに大きく影響します。
今回は、そんな細骨材率の計算方法、スランプ、水セメント比との関係について説明します。※細骨材、ワーカビリティの意味は下記が参考になります。
細骨材とは?意味・読み方・粗骨材との違いとコンクリートの配合における役割
ワーカビリティとは?スランプとの関係・AE減水剤・コンシステンシーとの違いを解説
細骨材率は全骨材絶対容積と、細骨材の占める絶対容積との割合です。細骨材は「砂」をイメージしてください。
逆に粗骨材は「石」です。細骨材率とは、砂と石を合わせた全骨材に対して、砂がどの割合入っているか示す値です。細骨材の詳細は下記をご覧ください。
細骨材とは?意味・読み方・粗骨材との違いとコンクリートの配合における役割
細骨材率は、下式で計算します。
α=C/D×100
αは細骨材率、Cは細骨材の絶対容積、Dは全骨材の絶対容積です。細骨材率を計算する式はたったこれだけです。
また、1m3当たりの水とセメント、空気の容積が決定すれば自然と全骨材の容積も分かります。
※絶対容積、コンクリートの空気量の意味は下記をご覧ください。
絶対容積とは?1分でわかる意味、計算、骨材の割合、空気量との関係
コンクリートの空気量とは?規格・許容値4〜6%・計算式を解説
あとは、前述した細骨材率を与えればコンクリートの配合が決まるのです。建築で使われるコンクリートは、細骨材率が高めのようです(JASS5p250より)。
細骨材率が高くなり過ぎると、単位セメント量や単位水量が大きくなります。さらに細かい砂が多くなるので、流動性が悪くなります。
そこで、ある程度粗骨材を入れるよう「単位粗骨材かさ容積」という値が決められています。必要最低限の粗骨材を入れるための値です。
これは別の機会に詳しく説明しましょう。
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前述したように、細骨材率はワーカビリティと大きく関係します。例えば、細骨材率を大きくすると、流動性の低いコンクリートとなります。
水の中にたくさん砂を入れると、混ぜにくくなるのと同じです。※ワーカビリティは下記が参考になります。
ワーカビリティとは?スランプとの関係・AE減水剤・コンシステンシーとの違いを解説
一方、細骨材率を小さくすると、今度は粗骨材とモルタルが分離しやすくなります。
水の中にゴロゴロとした石を入れてください。水と石は一切、まとまりません。しかし、そこに砂をある程度入れると、石と砂、水がまとまります。
以上のように、細骨材率とワーカビリティは大きく関係します。細骨材率は、大き過ぎず、小さすぎない値とすべきです。
下記の条件での、細骨材率を計算してください。
絶対容積は下記である。
・水 180
・セメント 100
・細骨材 250
・空気量 40
細骨材率は、細骨材の絶対容積に対する、全骨材の絶対容積の割合でした。この条件では粗骨材の絶対容積が明記されていませんが、逆算が可能です。粗骨材の絶対容積は下記です。
粗骨材の絶対容積=1000-(180+100+250+40)=430
全骨材の絶対容積=250+430=680
よって細骨材率は、下記となります。
細骨材率=250/680×100=36.7%
※絶対容積の意味は下記をご覧ください。
絶対容積とは?1分でわかる意味、計算、骨材の割合、空気量との関係
実は、細骨材とスランプの間に相関は少ないです。全く関係ないとは言えませんが、細骨材率を変えると、少しだけスランプ値が変化します。
スランプ値が16~22cmの範囲では、細骨材率を大きくすると、スランプ値も徐々に大きくなります。
これは、水セメント比の大きさに関係なく同様の傾向を示します。※スランプ値については、下記が参考になります。
| 細骨材率 | ワーカビリティ | 材料分離 | 強度への影響 |
|---|---|---|---|
| 高い(s/a大) | 流動性向上 | 材料分離しにくい | 単位水量増→強度低下の恐れ |
| 低い(s/a小) | 粘性低下・流動性低下 | 材料分離しやすい | 水量少→強度向上の可能性 |
| 適正値(目安) | ワーカビリティ最良 | 分離防止のバランス | 骨材種類・W/Cに応じて調整 |
今回は細骨材率について説明しました。細骨材率の意味や、細骨材率とワーカビリティの関係がわかって頂けたと思います。
コンクリートの配合に必須の知識ですから、覚えておきましょう。下記も参考にしてください。
ワーカビリティとは?スランプとの関係・AE減水剤・コンシステンシーとの違いを解説
フレッシュコンクリートとは?性質・スランプ試験・品質管理を解説
細骨材とは?意味・読み方・粗骨材との違いとコンクリートの配合における役割
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細骨材率αの計算式を答えてください。
α=C/D×100です。αは細骨材率、Cは細骨材の絶対容積、Dは全骨材の絶対容積で、砂と石を合わせた全骨材に対して砂が占める割合を表します。
絶対容積が水180・セメント100・細骨材250・空気量40のとき、細骨材率はいくつですか?
粗骨材の絶対容積=1000-(180+100+250+40)=430、全骨材=250+430=680となり、細骨材率=250/680×100≒36.7%です。
細骨材率が大きすぎる・小さすぎる場合、それぞれどうなりますか?
大きくすると砂が多く混ぜにくくなり流動性が低くなります。小さくすると粗骨材とモルタルが分離しやすくなります。大き過ぎず小さすぎない値とすべきです。
