コンクリートは下記の材料を混合してつくる材料です。
セメントについて詳細に知りたい人は、下記の記事が参考になります。
セメントとモルタル、コンクリートの特徴、違いを知るたった1つのポイント
では細骨材と粗骨材の違いはなんでしょうか。また骨材はどういった役割があるのでしょうか。今回は骨材の特徴や、粗骨材と細骨材の違いがわかるポイントを紹介します。
そもそも骨材とは何でしょうか。「骨の材」と書いて骨材、これはコンクリートに必要な砂利や砂のことを言います。コンクリートは、セメントと骨材が密着し一体となることで、高い強度を発現します。
コンクリートになくてはならない材料です。
骨材には、2つの分類方法があります。1つは重量で分ける場合です。下記のように重量で分類できます。
名称を読んで分かるように、骨材の比重によって分類されます。
2つめは骨材の大きさによって、下記の通り分類する方法です。
両者を見分けるザックリとしたポイントですが、細骨材は「砂」で粗骨材は「砂利」と覚えておきましょう。すなわち粗骨材が大きい、ということです。
さて、前述したように骨材はコンクリートに無くてはならない材料です。一方で、適当に拾った骨材を使うわけにもいきません。骨材には求められる性質があります。下記に求められる性質を示します。
などです。上記を満たす骨材の代表が川砂利です。川は汽水なので塩分を含まず、丸みを帯びています。もちろん強度面、耐久性も問題ありません。昔は川砂利がされ続けてきましたが、現在は枯渇を恐れ海砂利を利用することもあります。
ただし、海砂利は塩分を含みます。塩分は鉄筋を錆びさせるため、規定の塩分量を超えない骨材を用いる必要があります。
最後に粗骨材と細骨材がわかるポイントを説明します。前述したようにズバリ大きさですが、覚えるのはたった1つ。
を言います。つまり、上記のふるいを通過する骨材は細骨材です。さらに細骨材は、10mm目ふるいを質量で100%通過する必要もあります。
ただ大まかには、「粗骨材は5mm目ふるいに質量で85%以上留まるもの」というポイントを覚えておけばOKです。
今回は骨材の特徴や、粗骨材と細骨材の違いについて説明しました。コンクリートに必ず必要な材料である骨材。
違いを知るだけなら、粗骨材は砂利で細骨材は砂という覚え方で十分です。より正確な違いを知りたいのなら、前述したポイントを頭に入れておきましょう。
以上、参考になれば幸いです。