建築学生が学ぶ構造力学

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圧密沈下量の計算方法|S=Sc×U・最終圧密沈下量と圧密度の求め方

この記事の要点

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圧密沈下量(S)は「最終圧密沈下量Sc × 圧密度U」で求めます。

軟弱粘性土地盤では盛土・建物荷重によって長期的に沈下が進むため、設計段階でSを算定することが重要です。

圧密度Uの求め方・圧密係数Cv・時間係数Tvとの関係も含めて実務目線で解説します。


圧密度とは全圧密量(つまり、最終圧密沈下量)に対する、ある時点における圧密量との割合で百分率の値で表します。


たとえば圧密度U=50%の圧密沈下量は「最終圧密沈下量の半分の沈下量」です。


今回は圧密沈下量の求め方と意味、計算方法、単位について説明します。

最終圧密沈下量、圧密度の詳細は下記が参考になります。

最終圧密沈下量の計算方法|e-logp法・mv法・cc法の手順と使い分け

圧密度とは?求め方と意味・全圧密量との比率と粘性土の沈下速度への応用

圧密沈下量の求め方は?計算方法

圧密沈下量Sの求め方(公式)


S=Sc×U


です。Scは最終圧密沈下量、Uは圧密度です。圧密度とは全圧密量(すなわち、最終圧密沈下量)に対する、ある時点での圧密沈下量との割合を百分率で表した値です。


たとえば、圧密度50%の圧密沈下量は「最終圧密沈下量の半分の値(S=Sc×0.5=0.5Scのように計算)」です。


なお、最終圧密沈下量は下式などで求めます。


最終圧密沈下量 e-logp法


最終圧密沈下量の詳細は下記が参考になります。

最終圧密沈下量の計算方法|e-logp法・mv法・cc法の手順と使い分け

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また、圧密度Uは時間係数Tvと下表のような関係がぁります。


【圧密度Uと時間係数Tvとの関係】

U Tv
0.1 0.008
0.2 0.031
0.3 0.071
0.4 0.126
0.5 0.197
0.6 0.287
0.7 0.403
0.8 0.567
0.9 0.848

圧密度とは?求め方と意味・全圧密量との比率と粘性土の沈下速度への応用


さらに、時間係数Tvは下式から算定できます。Cvは圧密係数、tは経過時間、Hは排水距離です。


時間係数Tv


つまり、上式より時間係数Tvが算定できれば、TvとUの関係から圧密度が導かれ、圧密沈下量が算定できることを意味します。

排水距離とは|圧密時間係数Tvと圧密度Uの計算での使い方

圧密係数cvとは?1分でわかる意味、透水係数、体積圧縮係数との関係、cvの求め方は?


以上、圧密沈下量を算定するまでの流れを下記に整理します。


・最終圧密沈下量Sc、圧密度Uが既知 ⇒ S=Sc×Uより算定

・最終圧密沈下量Sc、経過時間t、圧密係数cv、排水距離Hが既知 ⇒ Tvを算定 ⇒ TvとUの関係表からUを導く ⇒ S=Sc×Uより算定


また、上記の関係を用いて、任意の圧密沈下量に達するまでの「圧密時間t(経過時間t)」を算定できます。圧密時間の詳細は下記が参考になります。

圧密時間の求め方|時間係数・圧密係数を使った計算手順

圧密沈下量の単位は?

圧密沈下量の単位は「cm、mm、m」等の長さの単位を用います。cmを用いることが多いですが、値が分かりやすくなる単位を用いればよいでしょう。

混同しやすい用語

試験での問われ方|管理人の一言

まとめ

今回は圧密沈下量の求め方について説明しました。圧密沈下量Sの求め方は「S=Sc×U」で計算します。


Scは最終圧密沈下量、Uは圧密度です。最終圧密沈下量、圧密度の詳細など下記も参考になります。

最終圧密沈下量の計算方法|e-logp法・mv法・cc法の手順と使い分け

圧密度とは?求め方と意味・全圧密量との比率と粘性土の沈下速度への応用

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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