【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)
座屈拘束ブレースをご存じでしょうか。建築業界にいる人でも滅多に聞くことは無いと思います。座屈拘束ブレースとは、構造部材の1つです。今回は、そんな座屈拘束ブレースの意味と特徴について説明します。
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
座屈拘束ブレースとは、その名の通り「座屈を拘束するブレース」です。座屈拘束ブレースは「座屈が起きません」。座屈が起きないので、圧縮側と引張側と同じようにF値が期待できます。
つまり在来ブレースよりも耐力が大きいので、小さい部材にすることが可能です。座屈拘束ブレースは各鋼材メーカーが開発しており、新日鉄住金やJFEなど大手メーカーの製品があります。
ブレースについて少し補足します。ブレースは圧縮荷重を負担させません(アングルやチャンネル材を使えば圧縮耐力の負担も可能ですが、面倒なので引張だけ持たせるためタスキ掛けブレースにするなど)。
ブレースに圧縮力を負担させる場合、ブレースの耐力は座屈耐力で決まります。座屈耐力は引張耐力に比べて半分以下になることもあり、ブレース断面が大きくなるのです。また計算自体も少し複雑になります。
それらの問題点を解消したブレースが、座屈拘束ブレースと言えるでしょう。
座屈拘束ブレースの特徴は、「座屈を拘束すること」です。ではどうやって、座屈が起きないようにしているのか。各社で違いはありますが、例えば新日鉄住金のアンボンドブレースは、ブレースの芯材の周りに干渉材が詰められており、これが座屈を拘束します。
JFEの座屈拘束ブレースは、二重管ブレースといって座屈を拘束する鋼管の中に、鋼管ブレースがあります。鋼管ブレースが座屈をするとき、外側の鋼管に当って座屈が拘束される仕組みです。
今回は座屈拘束ブレースについて説明しました。その名の通り、座屈を拘束するブレースでしたね。私は1度だけ座屈拘束ブレースを用いた建物の設計を行ったことがあります。ブレースが引張にも圧縮にも効く合理的なブレースでした。
デザイン的にも在来ブレースより優れている点も意匠に好まれます。この機会に座屈拘束ブレースの意味だけでも覚えておきましょう。
※なお、ブレースに関しては下記の記事が参考になります。 ブレース構造とは何か?【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)
有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート