建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME > 構造計算の基礎 > 鉛直上向き・鉛直下向きとは?意味・読み方・垂直抗力との関係

鉛直上向き・鉛直下向きとは?意味・読み方・垂直抗力との関係

この記事の要点

鉛直上向き(えんちょくうえむき)とは、重力と反対方向(上向き)のことです。

重力の作用する方向を「鉛直下向き」といいます。

この記事では、鉛直上向き・鉛直下向きとは何か、垂直抗力とどう関係するのかを整理します。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


鉛直上向き(えんちょくうえむき)とは、重力と反対方向(上向き)のことです。

重力の作用する方向を「鉛直下向き(えんちょくしたむき)」といいます。

鉛直上向き・下向きを合わせて、単に「鉛直方向」ともいいます。

今回は鉛直上向きの意味、読み方、鉛直下向きとの違い、垂直抗力、張力との関係について説明します。

鉛直、鉛直下向きの詳細は下記が参考になります。

鉛直と垂直の違いとは?意味・鉛直方向・水平方向をわかりやすく解説

鉛直下向きとは?意味・読み方と鉛直上向きの違い

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

鉛直上向きとは?鉛直下向きとの違い

鉛直上向き(えんちょくうえむき)とは、重力と反対方向(上向き)のことです。下図の方向が鉛直上向きです。


鉛直上向き


また、重力の作用する方向を「鉛直下向き(えんちょくしたむき)」といいます。なお、鉛直とは糸の先に重りをたらしたときの「糸の方向」です。


鉛直上向き・下向きを合わせて「鉛直方向(えんちょくほうこう)」ともいいます。鉛直下向き、鉛直の意味は下記が参考になります。

鉛直下向きとは?意味・読み方と鉛直上向きの違い

鉛直と垂直の違いとは?意味・鉛直方向・水平方向をわかりやすく解説

鉛直上向きの読み方

鉛直上向きは「えんちょくうえむき」と読みます。関係用語の読み方を下記に示します。


・鉛直下向き ⇒ えんちょくしたむき

・鉛直 ⇒ えんちょく

・垂直 ⇒ すいちょく

・水平 ⇒ すいへい


鉛直と垂直の詳細は下記が参考になります。

鉛直と垂直の違いとは?意味・鉛直方向・水平方向をわかりやすく解説

水平(すいへい)とは?意味・垂直との違い・水平方向を解説

鉛直上向きと垂直抗力、張力との関係

下図をみてください。床の上に物が置いてあります。物には質量があるため、重力による力が床に作用します。簡単に言うと、物が床を押します。


一方で、床から物に対して「反対向きに物の重さと同じ力」が作用します。これを垂直抗力(すいちょくこうりょく)といいます。


つまり、物が床を押す一方で、床が物を押し返しているのです。物が床の上で静止しているとき、重力と垂直抗力は「釣り合っている」といいます。


鉛直上向きと垂直抗力


上図の垂直抗力の矢印をみてください。上方向に力が作用していますね。床面が水平のとき、その垂直方向は「鉛直上向き」になります。


ただし、下図のように床面が斜めになると垂直抗力は「鉛直上向きで無い」ので注意しましょう。


垂直抗力と斜め方向


また、下図のように天井から糸をつるして先端に重りを付けます。このとき、重りに作用する力に対して、糸には「鉛直上向きの張力、鉛直下向きの張力」が生じます。


鉛直上向きと張力

混同しやすい用語

鉛直上向き

重力と反対方向(上方向)のことです。

垂直抗力や張力など、重力に抗する力の向きとして表されます。

垂直抗力

床などの面が物体を押し返す力です。

水平床の場合は鉛直上向きになりますが、斜め面では鉛直上向きではなくなります。

鉛直と垂直

「鉛直」は重力方向を指す用語、「垂直」は面や線に対して直角という意味です。

水平床に対して垂直な方向が鉛直になります。

鉛直上向きを整理した表を示します。

項目内容備考
鉛直上向き重力と反対方向(上向き)垂直抗力・張力の方向
垂直抗力床が物体を押し返す力水平床では鉛直上向き
鉛直下向き重力の作用する方向鉛直上向きと逆方向

鉛直荷重と上向き反力の計算例

建築構造では鉛直下向きを正(+)とする符号規則が多く使われます。

固定荷重や積載荷重は鉛直下向きに作用し、支点反力は鉛直上向きに生じます。

単純梁の両端で等しい反力が生じる場合、各支点の反力はR=wL/2(w:等分布荷重、L:スパン)で鉛直上向きです。

風荷重や地震力は水平方向に作用しますが、転倒検討では鉛直上向きの揚力(アップリフト)も検討します。

屋根面への負風圧は鉛直上向きに作用し、アンカーボルトが引張を受けます。

柱脚の引抜き力が固定荷重を超えないか確認しておきましょう。

まとめ

今回は鉛直上向きについて説明しました。鉛直上向きとは、重力と反対方向のことです。重力の作用する向きを「鉛直下向き」といいます。似た用語に「垂直」があります。鉛直と垂直の違いは必ず理解しましょう。下記が参考になります。

鉛直と垂直の違いとは?意味・鉛直方向・水平方向をわかりやすく解説

鉛直下向きとは?意味・読み方と鉛直上向きの違い

鉛直線とは?読み方・意味・垂直との違い・鉛直方向との関係

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

理解度チェック

Q.

「鉛直上向き」とは?

重力と反対方向(上向き)のことです。

Q.

「鉛直下向き」とは?

重力の作用する方向(下向き)のことです。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

二級建築士の構造を独学で攻略

・過去問の使い方と勉強法をわかりやすく解説

・まずはこの記事から ⇒  二級建築士の構造の勉強法

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 構造計算の基礎 > 鉛直上向き・鉛直下向きとは?意味・読み方・垂直抗力との関係
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事