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建築には「クリアランス」という考え方があります。クリアランスは、施工上必要な「隙間」のことです。またエキスパンションを設けるとき、クリアランスが必要です。今回は、建築のクリアランスの意味、寸法、考え方、エキスパンションとの関係について説明します。※エキスパンションは下記の記事が参考になります。
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建築にはクリアランス、という考え方があります。クリアランスとは、施工上必要な「隙間」です。「ゆとり幅」「余裕」ともいえます。クリアランスが無いと、寸分違わぬ精度で部材をつくる必要があります。それは、建築物のように大きな製作物では不可能です。
よって、建築物をつくる部材(各構造部材、仕上げ材)は、ある程度の誤差が認められています。この誤差を吸収できる「隙間」がクリアランスです。
例えば、設計図で長さ1000mmの鉄骨梁を考えました。これを工場で加工するとき、数mm誤差があるかもしれません。
また、建築物は現場で「人間が」組み立てます。誤差を少なくする努力は行われていますが、人間の行うことです。必ず誤差が生じます。
鉄骨小梁の接合部は、10mmのクリアランスを空けて留めます。下図をみてください。
鉄骨造は、工場で製作した部材を現場で組み立ててつくります(建て方といいます)。柱や大梁の位置は、現場で数mmずれるかもしれません。10mmのクリアランス無しだと、小梁所定のスパンに納まりませんね。
5000mmのスパンに、5000mmの鉄骨を入れて留めることを考えてください。クリアランスが無いと難しいですね。
クリアランスは鉄骨小梁だけでなく、外壁、屋根、仕上げなど、多くの箇所で考えます。また、「熱膨張・熱収縮」もクリアランスが必要な理由です。
例えば、太陽の熱で部材は伸びます。クリアランスが無いと、熱膨張により部材を痛めます。コンクリートは、熱膨張、熱収縮を繰り返してひび割れが生じます。スパンや面積の大きい部材は、目地を設けます。
隣り合う建築物の間に、クリアランスを設けることもあります。これは、地震で建物が揺れた時、建物同士が衝突しないためです。エキスパンションといい、この接合部が「エキスパンションジョイント」です。詳細は下記の記事が参考になります。
今回は建築のクリアランスについて説明しました。意味が理解頂けたと思います。クリアランスは施工上必要な隙間です。これが無いと、現場で部材が納まりません。特に鉄骨造は、1つ1つの部材を組み立てて造るので、クリアランスが大切ですね。
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