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建築の納まりとは?1分でわかる意味、図面、勉強法、おすすめの本

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建築の納まりとは、各部材が接合される部分などの総称です。例えば、柱に梁の配筋が定着する部分、鉄骨造でブレースが柱や梁と接合される部分です。今回は建築の納まりの意味と、納まり図の種類、勉強法、納まりが勉強できるおすすめの本を紹介します。

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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建築の納まりとは?

建築の納まりとは、各部材が接合される部分の総称です。意匠、構造、設備に共通して使う言葉です。構造では、各構造部材が接合される部分をいいます。


設計図は1/200や1/100の縮尺で描く、平面図、立面図の他に、「詳細図」があります。建物は設計図を元につくります。しかし、縮尺が小さな図面では、細かな部分は書かれていないので、現場で困ります。


そこで、「納まり」が分かる図面を描きます。


また、納まりが悪い、納まりが良いという言い方をします。これは、建物ができたときの使い勝手や、施工のし易さです。構造図で、「納まりが悪い」というと、工事ができない、しにくいような複雑な接合部などを意味します。


意匠計画の納まりでは、屋根や壁の防水処理などです。実務では、厳密に定義して使う用語ではなく、色々な場面で用います。

建築の納まり図

さて、納まり図には下記の種類があります。

構造図では、鉄骨詳細図や配筋詳細図があります。意匠図では、平面詳細図や矩計図が該当します。これらは、ある面や通りの全体を、詳細に描いた図面が多いです。


逆に雑詳細図や部分詳細図は、詳細図よりも大きく描いた図面です。特にわかりにくい納まりや、元々の寸法が小さい場合は、ある部分を取り出して描きます。

建築の納まりの勉強法

建築の納まりは本当に多種多様です。大学の授業で習うことでもなく、実務経験の中で学び、試行錯誤を繰り返して「身に付けていくもの」です。


とはいっても、机上で勉強する方法はあります。既存の納まり図を読むこと(見ること)です。設計図書は、15年間の保管義務があります。自社が担当した設計図面は、ほとんど残っているはずです。


その既存図面には、詳細図や部分詳細図が描いてあるでしょう。これらを読み込みます。そうやってアイディアを吸収し、実際の図面でアウトプットすることで、自分のものにしていくのです。


最近では、実務者が監修、書いた「納まり図集」が沢山出版されています。これらの本を購入するのもおすすめですね。

おすすめの納まり本

私が実際にもっているおすすめの納まり本を、いくつか紹介しますね。

木造・S造・RC造 ディテール集 (エクスナレッジムック)

木造、S造、RC造の納まり(ディテール)が満遍なく学べる1冊。この1冊があれば基本は十分でしょう。

竹中工務店のディテール―実例詳細・標準詳細図集

竹中工務店の納まり図が学べる本。実際の建物に使われている納まりなので説得力は抜群。ただし、若干古いのが難点。

まとめ

今回は建築の納まりについて説明しました。意味が理解頂けたと思います。納まり図を描くのは本当に大変です。建築は工業製品のように、同じ納まりが少ないからです。似たような納まりでも、設計する建物ごとに違います。色々な納まり図をみて、経験を積むのが一番ですね。

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