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屋根の積載荷重は?非歩行屋根の積載荷重、折板屋根の積載荷重は?

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屋根の積載荷重は、屋根は非歩行または歩行用か(屋根上を人が歩くかどうか)により値が大きく変わります。たとえば歩行用の屋根では住宅の居住室並みあるいは百貨店並みの荷重を考慮します。今回は屋根の積載荷重、非歩行屋根の積載荷重、折板屋根の積載荷重について説明します。屋上の積載荷重の詳細は下記が参考になります。

屋上の積載荷重は?1分でわかる値と意味、一覧、鉄筋コンクリート屋上の耐荷重、非歩行屋根の積載荷重は?

積載荷重ってなに?1分でわかる積載荷重の意味と、実際の構造計算

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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屋根の積載荷重は?非歩行屋根の積載荷重は?

屋根の積載荷重は「屋根上は非歩行または歩行か(人が歩くかどうか)」により値が大きく変わります。人が常時歩行するのであれば住宅の居住室並みの荷重を考慮します。また、建物が学校や百貨店などの用途に供する場合は、百貨店並みの積載荷重が考慮されます。


非歩行屋根の積載荷重は下表のように「床・小梁用1000、大梁・柱用600、地震用400」などが採用されます。


ただし、積載荷重は固定荷重と違い、建物の実況に応じて設定されるのであり、設計条件や設計者(あるいは建築主)などの考え方などが反映されます。また、各都道府県の住宅局などの発行する建築構造設計指針などが、建築基準法や後述する国交省の基準より厳しいこともあるため、設計の際は仕様書を確認し準拠すべき規準に注意しましょう。


屋上の積載荷重の一覧を下表に示します。積載荷重は建築基準法施行令第85条に規定されますが、建築構造設計基準の資料(国土交通省大臣官房官庁営繕部整備課)には、より詳細な屋上の積載荷重の値が規定されています。


【表 屋根の積載荷重の一覧(単位:N/m2)】

室名等 床版又は小梁計算用 大梁、柱又は基礎計算用 地震力計算用 備考
屋上 常時人が使用する場合(学校、百貨店の類を除く) 1800 1300 600 「令」第85条の屋上広場を準用。
常時人が使用する場合(学校、百貨店の類) 2900 2400 1300
通常人が使用しない場合 980 600 400
鉄骨造体育館、武道場等 980 0 0 短期荷重とする(作業荷重を考慮)。積雪荷重及び風荷重との組合せは行わない。

折板屋根の積載荷重は?

折板屋根の積載荷重は前述の表における「鉄骨造体育館、武道場等の屋上」の値などを用います。これは、折板屋根は鉄骨造の屋根のとして採用されることが多く、一般に、折板屋根上は非歩行のため(折板の上に登って人が歩くことは想定しない)、施工時の短期荷重のみ考慮します。


ただし、設計条件や設計者の考え方により、採用される積載荷重は異なります。折板屋根の詳細は下記が参考になります。

折板とは?1分でわかる意味、読み方、施工方法、勾配、88とは

まとめ

今回は屋根の積載荷重について説明しました。屋根の積載荷重は「非歩行、歩行用」によって値が大きく変わります。当然、屋根上に常時人が歩くことを想定する(歩行用)のであれば、屋根の積載荷重は大きくなります。屋上の積載荷重、積載荷重の詳細など下記も勉強しましょう。

屋上の積載荷重は?1分でわかる値と意味、一覧、鉄筋コンクリート屋上の耐荷重、非歩行屋根の積載荷重は?

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