屋根荷重とは？1分でわかる意味、一覧、屋根の積載荷重、ガルバリウム鋼板屋根の固定荷重は？

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屋根荷重とは屋根に作用する固定荷重、積載荷重です。屋根の固定荷重は、屋根の材料、屋根を構成する各部分の荷重を考慮します。また、屋根の積載荷重は非歩行（人が歩かない、人が歩く場合は屋上と定義する）のため、一般に比較的小さな荷重を考慮します。ただし、建物個別の実況、設計の諸条件を考慮すべきです。今回は屋根荷重の意味、一覧、屋根の積載荷重、ガルバリウム鋼板屋根の固定荷重について説明します。屋上の積載荷重、積載荷重の詳細は下記が参考になります。

屋上の積載荷重は？1分でわかる値と意味、一覧、鉄筋コンクリート屋上の耐荷重、非歩行屋根の積載荷重は？

積載荷重ってなに？１分でわかる積載荷重の意味と、実際の構造計算

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ／建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書：「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学改訂版/工学社」

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屋根荷重とは？一覧は？

屋根荷重とは、屋根に作用する固定荷重、積載荷重のことです。屋根の固定荷重は、屋根の材料（RC、鋼材）、屋根を構成する各部分（断熱部、天井、照明・ダクト、屋根受け材）の荷重を考慮します。

屋根の積載荷重は非歩行（人が歩く場合、これを屋上と定義する）のため、一般に比較的小さい荷重を考慮します（後述）。ただし、建物の実況、設計の諸条件の考慮が必要です。屋根の固定荷重の一例（建築基準法施行令84条）を下表に示します。

【表　屋根の各部分と固定荷重】

種別	単位面積重量（N/m²）	備考
かわらぶき（ふき土なし）	640	下地、たるきを含む	母屋を含まない
かわらぶき（ふき土あり）	980	下地、たるきを含む
石綿スレートぶき	340	下地、たるきを含む
石綿スレートぶき	340	（母屋直ぶきは90N/m²減）
波形鉄板ぶき	50	（母屋直ぶき）
薄鉄板ぶき	200	下地、たるきを含む
ガラス屋根	290	鉄製枠を含む
厚形スレートぶき	440	下地、たるきを含む

屋根の積載荷重は？

屋根、屋上の積載荷重を下表に示します。鉄骨屋根を用いる場合、表最下部に示す積載荷重を採用することが多いです。非歩行のRC屋根の積載荷重は「床用980N/㎡、大梁・柱用600N/㎡、地震用400N/㎡」とします。また、前述したように、建物の実況や設計条件により積載荷重を決定します。

【表　屋根、屋上の積載荷重】

室名等		床版又は小梁計算用	大梁、柱又は基礎計算用	地震力計算用	備考
屋上	常時人が使用する場合（学校、百貨店の類を除く）	1800	1300	600	「令」第85条の屋上広場を準用。
	常時人が使用する場合（学校、百貨店の類）	2900	2400	1300	「令」第85条の屋上広場を準用。
	通常人が使用しない場合	980	600	400
	鉄骨造体育館、武道場等	980	0	0	短期荷重とする（作業荷重を考慮）。積雪荷重及び風荷重との組合せは行わない。