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積載荷重(せきさいかじゅう)の値は、建築基準法施行令85条に規定されています。その他、国交省や文科省、各団体(建築学会など)が積載荷重に関する規準を示しています。よって、積載荷重の値は「計算式で求める」というより、「部屋の種類」に応じて規定された値を選ぶのです。今回は積載荷重の計算と使い分け、工場、ホテルの床の積載荷重について説明します。
積載荷重と似た用語に「固定荷重(こていかじゅう)」があります。建築物の各床に作用する荷重の多くは「積載荷重と固定荷重の合計」です。固定荷重、積載荷重の詳細は下記が参考になります。
積載荷重ってなに?1分でわかる積載荷重の意味と、実際の構造計算
固定荷重ってなに?1分でわかる固定荷重の意味と、固定荷重の種類
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積載荷重(せきさいかじゅう)は「計算式で求めることは少ない」です。積載荷重の値は、建築基準法施行令第85条に規定される他、国交省や文科省、建築学会による「荷重指針」などに値が規定されます。
下表をみてください。建築基準法施行令第85条の値を示しました。
上図の通り、積載荷重の値は「部屋の種類」に応じて変わります。例えば、住宅の床に作用する積載荷重は
床・小梁用 ⇒ 1800 N/m㎡
大梁、柱、基礎用 ⇒ 1300 N/m㎡
地震力用 ⇒ 600 N/m㎡
となります。さらに建築物の床には「固定荷重(こていかじゅう)」が作用します。固定荷重とは構造部材や仕上げ材の「自重」のことです。例えば、スラブの厚みが150mm、仕上げを600N/m㎡見込むとすると固定荷重は下記となります。
固定荷重=600+150×24=4200N/m㎡
固定荷重の詳細は下記も参考になります。
固定荷重ってなに?1分でわかる固定荷重の意味と、固定荷重の種類
床に作用する荷重は「固定荷重+積載荷重」を計算して求めます。トータルの荷重は、
床・小梁用 ⇒ 4200+1800 =6000N/m㎡
大梁、柱、基礎用 ⇒ 4200+1300 =5500N/m㎡
地震力用 ⇒ 4200+600=4800 N/m㎡
です。積載荷重の詳細は下記をご覧ください。
積載荷重ってなに?1分でわかる積載荷重の意味と、実際の構造計算
前述した表には工場、ホテルなどの積載荷重が書いてありません。明記が無い場合は、実状に応じて積載荷重を設定します。
工場の場合、その工場の種類によることが大きいです。「床の上に積載される荷物」が重いほど、当然、積載荷重も大きくなります。
ホテルの場合、主な部屋は客室がメインです。客室の使い方は、基本的に「住宅と同様」ですから前述した「住宅並みの積載荷重」を適用するでしょう。
ただしビジネスホテルとリゾートホテルでは客室の割合が違います。ビジネスホテルはほとんどが客室ですが、リゾートホテルでは「ロビー、宴会場、レストラン、プール、ショップ」など色々な部屋があります。これらは住宅より大きな積載荷重が作用するので、実状に応じて設定すべきでしょう。
今回は積載荷重の計算式について説明しました。積載荷重は「計算式で求めることは少ない」です。その代わり、建築基準法や国交省、建築学会などで積載荷重の値が規定されています。積載荷重の詳細、固定荷重の意味も勉強しましょう。下記が参考になります。
積載荷重ってなに?1分でわかる積載荷重の意味と、実際の構造計算
固定荷重ってなに?1分でわかる固定荷重の意味と、固定荷重の種類
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