この記事の要点
建築では移動荷重を考慮する場面は少ないですが、橋梁設計や工場クレーン荷重では重要です。
「どこに荷重が来たとき応力が最大になるか」を影響線で求める考え方を理解しておくと幅が広がります。
この記事では、移動荷重の意味と影響線を使った最大応力の求め方を解説します。
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移動荷重(いどうかじゅう)とは、梁や床の上を移動する荷重です。
建築では移動荷重を考慮することが少ないです。
似た用語に連行荷重があります。
今回は移動荷重の意味、梁の計算とモーメント、影響線の関係について説明します。
連行荷重、影響線の意味は、下記が参考になります。
連行荷重とは?影響線を使ったせん断力・曲げモーメントの計算法
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移動荷重(いどうかじゅう)とは、梁や床の上を移動する集中荷重です。下図をみてください。移動荷重の作用位置はXです。つまり任意の位置に作用します。
移動荷重は、連行荷重ともいいます。連行荷重の意味は、下記が参考になります。
連行荷重とは?影響線を使ったせん断力・曲げモーメントの計算法
建築物を支える梁、床は分布荷重として計算することが多いです。
床は固定荷重と積載荷重を、「平米当たりの荷重」として考慮します。
床を支える梁は等分布荷重が作用すると考えます。
室内を移動する荷重(人間など)は、どこに居ても良いような荷重設定がされています。
集中荷重、分布荷重の意味は、下記が参考になります。
よって、建築で移動荷重を考慮することは少ないです。ただし、クレーン受け梁など梁上を移動する荷重もあります。
移動荷重による梁の反力、応力(モーメント等)の計算は、影響線による方法が簡単です。影響線とは、大きさが1の移動荷重(連行荷重)を任意の位置に作用させて描いた反力、応力図です。影響線の詳細は、下記が参考になります。
影響線は大きさ1の移動荷重に対する反力、応力を算定します。影響線を1つ描いておけば、作用位置や作用荷重の大きさが変わっても、すぐに対応できます。建築では移動荷重自体が少ないので、影響線を学ぶことは少ないですが、便利な解き方です。
混同しやすい用語
移動荷重と固定荷重
移動荷重は作用位置が変化する荷重のことで、工場内の走行クレーンや橋の上を走る車両などが該当します。
固定荷重は建物自体の重量など、位置が変わらない常時作用する荷重です。
影響線と包絡線
影響線は単位移動荷重が移動したときに、特定点の反力や応力がどう変化するかを表した線です。
包絡線は複数の荷重ケースの最大値・最小値を結んだ線で、設計上の最大応力を把握するために用います。
移動荷重に関連する用語を整理した表を示します。
| 用語 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 移動荷重 | 梁や床の上を任意の位置に移動する集中荷重 | 橋梁・クレーン走行に多用 |
| 連行荷重 | 複数の集中荷重が一定間隔で移動する荷重 | 列車の車軸荷重のモデル |
| 影響線 | 単位荷重が移動したときの応力変化を示す線図 | 最大応力位置の特定に使用 |
今回は移動荷重について説明しました。意味が理解頂けたと思います。移動荷重は、任意の位置に作用する荷重です。移動荷重の意味、使い方、影響線の関係について勉強しましょう。下記の記事も参考になります。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
移動荷重は建築では馴染みが薄いですが、橋梁や工場の走行クレーンなどに用いられます。
影響線との関係を理解すると、設計の幅が広がります。