建築学生が学ぶ構造力学

  1. HOME > 鉄筋コンクリート造の基礎 > コンクリートの引張強度は?基準と計算式、圧縮強度、コンクリートの引張強度試験は?

コンクリートの引張強度は?基準と計算式、圧縮強度、コンクリートの引張強度試験は?

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


コンクリートの引張強度は「圧縮強度/10」です。つまり、コンクリートの引張強度は、圧縮強度の概ね1/10程度です。


建築基準法施行令91条ではコンクリートの許容応力度、材料強度についての基準が明記されており「長期におけるコンクリートの許容引張応力度=Fc/30


短期におけるコンクリートの許容引張応力度=Fc/15」です。今回は、コンクリートの引張強度、基準と計算式、圧縮強度、コンクリートの引張強度試験について説明します。


コンクリートの圧縮強度と引張強度の関係は下記が参考になります。

コンクリートの圧縮強度と引張強度の関係は?1分でわかる意味、試験

コンクリートの引張強度は?基準と計算式

コンクリートの引張強度は「圧縮強度/10」です。つまり、コンクリートの引張強度は、圧縮強度の概ね10分の1程度です。


コンクリートの圧縮強度が20N/mm2であれば、コンクリートの引張強度は2N/mm2程度といえます。


コンクリートの引張強度に関する基準は、建築基準法施行令91条、鉄筋コンクリート構造計算規準等に明記されています。


建築基準法施行令91条では、コンクリートの許容応力度、材料強度についての基準(計算式)が明記されており


・長期におけるコンクリートの許容引張応力度=Fc/30

・短期におけるコンクリートの許容引張応力度=Fc/15(上記の2倍の値)

・材料強度(引張)=Fc/10


です。上記のようにコンクリートの引張強度は基準により定義されているものの、実務的にはコンクリートの引張強度は全く無視(ゼロ)します。

この旨は鉄筋コンクリート構造計算規準に明記されており、ここでは許容引張応力度は定義されていません(ゼロと考える)。


これは、コンクリートの乾燥収縮ひずみが、引張破壊ひずみを上回ること、変形を拘束されている部材では常にひび割れ発生を考慮する必要があり、これが困難であるためと言及されています。


コンクリートの圧縮強度と引張強度の関係は?1分でわかる意味、試験

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

LINEで質問したい方はこちら ⇒ 【好評】管理人にLINEで質問してみよう

コンクリートの引張強度試験は?

コンクリートの引張強度試験は、JIS A 1113に明記のある「コンクリートの割裂強度試験方法」に準拠して行います。


コンクリートは鋼と異なり、直接的にコンクリートに引張力を作用させるのではなく、円柱のコンクリート供試体を横倒しにして荷重を載荷し、


供試体の割裂破壊時の最大強度から下式により算定します。


ft=2P/πdL  


なお、ft=引張強度(N/㎜2)、P=最大荷重(N)、d=直径(mm)、L=長さ(mm)です。


コンクリートの引張強度試験

まとめ

今回は、コンクリートの引張強度について説明しました。コンクリートの引張強度は「圧縮強度/10」です。


つまり、コンクリートの引張強度は、圧縮強度の概ね10分の1程度です。コンクリートの圧縮強度が20N/mm2であれば、コンクリートの引張強度は2N/mm2程度といえます。


圧縮強度の意味、コンクリートの圧縮強度の詳細は下記が参考になります。

コンクリートの圧縮強度と引張強度の関係は?1分でわかる意味、試験

圧縮強度の基礎知識、コンクリートの圧縮強度とは?

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


▼スポンサーリンク▼

▼【好評!】管理人おすすめ▼

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

noteで学ぶ建築士試験の構造

ゼロから建築士試験の構造を勉強しよう~!

ゼロから学ぶ建築士試験の構造

【好評】LINEで質問!

管理人に質問してみる?

友だち追加

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

【初回資料が今だけ無料!】1日約13円で情報をアップデート!

有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

更新情報

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

▼【好評!】管理人おすすめ▼

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 鉄筋コンクリート造の基礎 > コンクリートの引張強度は?基準と計算式、圧縮強度、コンクリートの引張強度試験は?
  2. <
  3. 1級の過去問(計算)解説
  4. 限定メルマガ
  5. わかる建築構造の用語集・図解集
  6. 1頁10円!PDF版の学習記事