この記事の要点
コンクリートの目地とは、温度変化・乾燥収縮によるひび割れを特定箇所に誘発させるために設ける溝・切れ目です。
誘発目地・伸縮目地・収縮目地の種類があり、設置間隔・幅は設計や施工条件によって決まります。
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コンクリートの目地は、ひび割れを誘発させる目的があります。コンクリートは引張力に弱い材料です。引張力を受けるとすぐにひび割れます。
ひび割れが生じると、そこから水や空気などが入り、劣化の原因となります。構造的に重要な箇所にひび割れが起きると、問題ですね。
よって、あらかじめ「弱い部分」をつくります。これが目地です。今回は、コンクリートの目地の意味、役割、幅について説明します。
コンクリートの弱点は?1分でわかる弱点と種類、劣化とひび割れ
コンクリートの目地とは、コンクリートにひび割れが起きやすくした部分です。コンクリートは引張力に弱い材料です。温度による収縮で簡単にひび割れます。
ひび割れると、そこから水が入り劣化の原因となります。下図をみてください。これが、コンクリートの目地です。
コンクリート表面に欠きこみが入っていますね。意図的にコンクリートを欠損させます。
主要な鉄筋を配置した部材にひび割れが起きると、水や空気が入り、鉄筋が錆びるかもしれません。鉄筋が錆びると、ボロボロになります。
そこで、「あらかじめひび割れが起きる箇所」をつくります。これが「目地」です。目地は、ひび割れが起きやすい弱点です。
他の箇所でひび割れる前に、目地でひび割れることで、前述した温度収縮・膨張にも対応できます。
目地を誘発させるため、「誘発目地」ともいいます。
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コンクリートの目地の役割は、
ひび割れを誘発させること(起きやすくする)
です。予定した箇所にひび割れを起こすことで、構造上の欠陥を減らします。
コンクリートの目地の幅と深さ、間隔は下記です。
目地幅 ⇒ 10~30mm
目地深さ ⇒ 20~50mm
目地間隔 ⇒ 3~4m
コンクリートの目地の間隔は、3m程度が一般的です。また、目地で囲まれたコンクリートの辺長比(縦と横の長さの比率)は、2以下とします。
要するに、正方形に近い形状で目地をいれます。※辺長比は下記が参考になります。
辺長比とは?1分でわかる意味、計算法、スラブとの関係、読み方
混同しやすい用語
誘発目地(ゆうはつめじ)
コンクリートの断面を部分的に欠損させ、ひび割れを意図した位置に誘導するために設ける目地です。
誘発目地はひび割れを「誘導する」ことを目的とするのに対して、伸縮目地は温度変化による膨張・収縮を吸収するために構造体を完全に縁切りするものです。
収縮目地(しゅうしゅくめじ)
コンクリートの乾燥収縮によるひび割れを特定箇所に集中させる目的で設けられる目地です。
収縮目地は乾燥収縮に対して設けるのに対して、誘発目地は温度変化・乾燥収縮の両方を想定してひび割れを誘導するより一般的な概念であり、厳密には機能が異なります。
今回はコンクリートの目地について説明しました。コンクリートの目地は、ひび割れを起きやすくした部分です。
意図的にコンクリートを欠損させた部分です。コンクリートの目地の目的、役割を覚えてください。目地の一般的な幅、深さ、間隔も覚えましょう。
コンクリートの弱点は?1分でわかる弱点と種類、劣化とひび割れ
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
試験では誘発目地の目的(ひび割れをコントロールする)と、伸縮目地との違いが問われます。
目地を設けることでひび割れ位置を制御できるため、美観・防水・耐久性の観点から重要です。
収縮目地・誘発目地・伸縮目地それぞれの機能と適用箇所の違いを整理しておきましょう。