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コンクリートの温度管理は?打込み温度の基準と暑中・寒中施工の注意点

この記事の要点

夏場のコンクリート工事では、打込み温度が高くなりすぎると初期強度の発現が不均一になります。

現場で「暑中コンクリート」の対策をいつ適用するかは、温度基準を知っていないと判断できません。

この記事では、コンクリートの温度管理の基準と、暑中・寒中施工での注意点を解説します。

高温打込みは水和が過剰に促進されてひび割れが生じやすく、低温打込みは凍結により強度発現が妨げられます。

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コンクリートは、温度管理が重要です。固まる前のコンクリートを生コンといいますが、温度は高過ぎても、低すぎても駄目です。

まるで食材みたいですよね。今回は、コンクリートの温度と基準、上限、夏や冬の打ち込み温度について説明します。

なお、夏期に施工するコンクリートを暑中コンクリート、冬期に施工するものを寒中コンクリートといいます。

暑中コンクリートとは?1分でわかる意味、読み方、温度補正、打込み温度、養生方法

寒中コンクリートとは?1分でわかる意味、水セメント比、温度、養生方法、空気量

コンクリートの温度は?

コンクリートはデリケートな材料です。温度を適切に管理しないと、良い品質のコンクリートはできません


例えば、夏は気温が高いです。気温の高い時期にコンクリートを打設すると、水分蒸発により、ひび割れが起きやすいです。


これを防ぐために、セメントや骨材は熱くないものを使うこと、水は低温のものを使います。


寒いときは、コンクリート内の水分が凍結する恐れがあります。また寒いと、コンクリートの硬化が進まず、強度が出現しにくいです。


これを防ぐため、練り混ぜ水を加熱するなど、凍結しない対策が必要です。硬化前のコンクリートを、「生コン(なまこん)」といいます。


新鮮な食材と同じように適切な温度管理が必要です。※生コンについては、下記が参考になります。

フレッシュコンクリートとは?性質・スランプ試験・品質管理を解説

生コンの強度とは?Fc21の意味・単位・日数・冬の強度を解説

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コンクリートと温度の基準

コンクリートには、温度に関連する色々な基準があります。下記に整理しました。


・温度と打込み時間の管理

・温度と打重ね時間の管理

・寒中コンクリートと暑中コンクリートの荷卸し時の温度管理


コンクリートの打ち込み時間は、温度に応じて変わります。下記に整理しました。


・25℃以下の場合 ⇒ 120分

・25℃を超える  ⇒ 90分


コンクリートの打重ね時間も温度で変わります。


・25℃未満の場合  ⇒ 150分

・25℃以上 ⇒ 120分


共通するのは、「気温が高いほど、早い時間で作業を行う」ことです。コンクリートは、温度が高いほど硬化のスピードが早いです。


打込みや打継の時間を短くしないと、コンクリートが行き届かずに硬化します。


※打ち込み、打ち重ねの意味は下記が参考になります。

コンクリートの打ち込みとは?時間規定・打ち重ね時間・注意点を解説

打ち重ねとは?打ち継ぎとの違い・水平打ち継ぎ・時間の規定を解説

寒中コンクリート

寒中コンクリートは、冬期に施工するコンクリートです。寒い時期は、コンクリートが凍結する恐れがあり、適切な対応が必要です。


寒中コンクリートについては、下記が参考になります。

寒中コンクリートとは?1分でわかる意味、水セメント比、温度、養生方法、空気量

暑中コンクリート

暑中コンクリートは、夏期に施工するコンクリートです。暑い時期は、コンクリート中の水分が蒸発し、ひび割れなど生じます。湿潤状態になるよう対策が必要です。


暑中コンクリートについては、下記が参考になります。

暑中コンクリートとは?1分でわかる意味、読み方、温度補正、打込み温度、養生方法

混同しやすい用語

暑中コンクリート(しょちゅうコンクリート)

日平均気温が25℃を超える時期に施工するコンクリートで、水和反応の急速な進行による品質低下を防ぐ管理が必要です。

暑中コンクリートは打込み温度の上限(35℃以下)を管理するのに対して、寒中コンクリートは打込み温度の下限(5℃以上)や凍結防止を管理するものであり、施工管理の方向性が正反対です。

寒中コンクリート(かんちゅうコンクリート)

日平均気温が4℃以下となる時期に施工するコンクリートで、初期凍結を防ぎ所定の強度を確保するための加熱・保温養生が必要です。

寒中コンクリートは低温による硬化遅延・凍結に対処するのに対して、暑中コンクリートは高温による急速硬化・ひび割れに対処するものです。

条件基準値・規定
打込み温度(上限)35℃以下(暑中コンクリート時も同様)
打込み温度(下限)5℃以上(凍結防止)
暑中コンクリートの適用日平均気温25℃を超える期間
寒中コンクリートの適用日平均気温4℃以下の期間
温度補正(強度補正値Sn)打込み期間の気温に応じた強度補正を加算

まとめ

今回は、コンクリートの温度について説明しました。意味が理解頂けたと思います。コンクリートは、固まるまではデリケートな材料です。


時期に応じて、温度の上限が違います。暗記する必要は無いですが、明記してある書籍の名前を覚えたいですね。

暑中コンクリートとは?1分でわかる意味、読み方、温度補正、打込み温度、養生方法

寒中コンクリートとは?1分でわかる意味、水セメント比、温度、養生方法、空気量

フレッシュコンクリートとは?性質・スランプ試験・品質管理を解説

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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