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許容ひび割れ幅とは?1分でわかる意味、設計ひび割れ幅との違い、屋外と屋内での値の違い

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許容ひび割れ幅とは、部材が許容可能な限界のひび割れ幅です。このひび割れ幅を超えると、構造部材に悪影響が生じます。


今回は許容ひび割れ幅の意味、設計ひび割れ幅との違い、屋外と屋内での値の違いについて説明します。※コンクリートのひび割れは、弱点になりやすいです。下記も参考になります。

コンクリートの弱点は?1分でわかる弱点と種類、劣化とひび割れ

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許容ひび割れ幅とは?

許容ひび割れ幅とは、部材が許容できる限界のひび割れ幅です。このひび割れ幅を超えると、部材に悪影響が生じます(躯体の劣化など)。


現在の構造設計では、ひび割れ幅を制御する計算は行わないのが通常です。

但し、あらかじめ、ひび割れを考慮して鉄筋の許容応力度を制限したり、ひび割れに注意したいスラブや壁は、「ダブル配筋」とします。


※ダブル配筋の意味は下記が参考になります。

ダブル配筋とは?1分でわかる意味、メリット、デメリット、壁厚、図面


なお、スラブや壁の面積が大きくなると、温度応力や乾燥収縮による影響でひび割れが発生しやすいです。


部材に悪影響が起きないよう、あらかじめ「ひび割れ易い箇所」をつくります。これを目地といいます。詳細は下記が参考になります。

コンクリートの目地とは?1分でわかる意味、役割、幅

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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許容ひび割れ幅と設計ひび割れ幅の違い

許容ひび割れ幅と設計ひび割れ幅の違いを下記に示します。


許容ひび割れ幅 ⇒ 構造部材が許容できる限界のひび割れ幅。このひび割れ幅を超えると躯体に悪影響が生じる。

設計ひび割れ幅 ⇒ 許容ひび割れ幅に安全係数を考慮したひび割れ幅。施工の不確実性を考慮して、設計ではひび割れ幅の許容値を、より厳しく考える


設計ひび割れ幅は、屋外と屋内で下記の値などが採用されます。


屋外 0.2mm以下(鉄筋コンクリート構造計算規準では、0.2~0.25mm程度)

屋内 0.3mm以下(鉄筋コンクリート構造計算規準では、0.3~0.4mm程度)


日本建築学会の、鉄筋コンクリート構造計算規準では、屋外で0.2~0.25、屋内で0.3~0.4mm程度をひび割れ幅の許容値としています。

許容ひび割れ幅の屋外と屋内での値の違い

許容ひび割れ幅の値は下記が一般的です。


屋外 0.3mm

屋内 0.5mm


設計ひび割れ幅より大きな値を許容していますね。

まとめ

今回は許容ひび割れ幅について説明しました。意味が理解頂けたと思います。


許容ひび割れ幅は、部材が許容できる限界のひび割れ幅です。許容ひび割れ幅に安全係数を考慮した値が、設計ひび割れ幅です。


両者とも、屋外より屋内の方が大きな値を許容しています。屋外側の方が、雨や空気などの環境が厳しいからです。


また、ひび割れと目地の関係も併せて理解しましょう。下記が参考になります。

コンクリートの目地とは?1分でわかる意味、役割、幅

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