この記事の要点
RC造建物の設計で雑壁(非構造壁)の扱いに迷ったとき、「スリットを設けて構造体と分離する」という選択肢がある。
この設計のよりどころになるのが「構造スリット設計指針」だ。
スリットには完全スリット(完全分離)と耐震スリット(一部分離)があり、それぞれ耐力・剛性への影響が異なる。
スリットなしで計算すると、実際の建物が「短柱」になるリスクがある点が重要だ。
耐震スリットは柱・梁と壁を切り離して垂れ壁・腰壁の影響を除去し、短柱になることを防ぐために設ける重要な耐震要素である。
この記事では、構造スリット設計指針とは何か、スリットとどう関係するのかを整理します。
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構造スリット設計指針とは、鉄筋コンクリート造の「スリット」に関する規定を示す書籍です。
日本建築構造技術者境界により出版されています。日本建築学会の書籍に比べて重要性が落ちますが、構造スリットに関する考え方が理解できる本です。
今回は、構造スリット設計指針の意味、最新版、目次、スリットについて説明します。
構造スリット設計指針とは、鉄筋コンクリート造のスリットに関する規定が示された書籍です。
日本建築構造技術者境界による出版です。建築学会の本に比べて読みすいです。また、技術者向けの本なので、構造設計の実務に携わる方なら、すぐに内容を理解できます。
現在、鉄筋コンクリート造の雑壁は構造スリットを設けることが基本です。鉄筋コンクリート構造計算規準と併せて読みたい書籍です。※鉄筋コンクリート構造計算規準は、下記の書籍です。
当サイトでも、構造スリットの意味、使う理由を説明しています。下記が参考になります。
また、構造設計をする上で最も重要な本が、「黄色本」です。黄色本の意味は、下記が参考になります。
構造の黄色本とは?建築基準法との関係と設計実務・構造ルートでの使い方
黄色本にも構造スリットに関する規定が書いてあります。下記が黄色本です。
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構造スリット設計指針の最新版は「2009年」です。
構造スリット設計指針の目次を下記に示します。
1 鉄筋コンクリート造建築物における構造スリット設計指針(総則
2 スリット付き壁を含む柱・梁の剛性評価
3 要求性能
4 スリット部の設計)
5 鉄筋コンクリート造建築物における構造スリット設計指針・同解説
ページ数も多くないので、読みやすい本です。スリットを設けた場合の剛性評価など、構造設計をする際、気になる項目が解説されています。剛性の意味は、下記が参考になります。
剛性とは?変形しにくさの意味・強度との違い・計算式・単位を解説
構造スリット設計指針を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 最新版の発行年 | 2009年 | 日本建築構造技術者協会発行 |
| 対象構造 | 鉄筋コンクリート造建築物 | 雑壁・垂れ壁への構造スリット設置が基本 |
| 主な規定内容 | スリット部の設計・剛性評価・要求性能 | 鉄筋コンクリート構造計算規準と併用 |
今回は構造スリット設計指針について説明しました。構造スリット設計指針は、スリット(構造スリット)の規定を示した書籍です。
鉄筋コンクリート造の構造スリットの考え方(剛性評価など)の規準が示されています。是非読みたい書籍です。
鉄筋コンクリート構造計算規準も、併せて参考にしてくださいね。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。
