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ブリーディングとはコンクリートを打設後、コンクリート内の水が上昇し表面に浮き上がる現象です。
コンクリートを構成する骨材と水の密度が異なるため(水は骨材より軽い)生じます。
過度なブリーディングはコンクリートの緻密性が悪くなり、水密性や鉄筋の付着に悪影響を及ぼします。
今回はブリーディングの意味、原因、水とコンクリートの関係、試験方法、レイタンスとの違いについて説明します。
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ブリーディングとはコンクリートを打設後、コンクリート表面に水が浮き上がる現象です。コンクリートは「セメント、細骨材、粗骨材、水」で構成される材料です。
水よりもセメント・骨材は密度が大きいため、水はしブリーディングが生じます。
上昇しセメント・骨材は下降
時間の経過とともにブリーディングは進行します。過度なブリーディングが生じると、セメント・骨材の下降によるコンクリートの均一性の低下、水密性および鉄筋の付着力の低下が生じます。
下図をみてください。鉄筋の周りにコンクリートが付着することで、鉄筋は付着力を発揮できます。しかし、セメントや骨材が下に下がると空隙が生じるため、その分、付着力は低下します。
付着については下記をご覧ください。
付着とは?1分でわかる意味、読み方、付着強度、定着との違い、建築との関係、付着割裂破壊
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ブリーディングの原因は、コンクリートを構成する水よりもセメント・骨材が重いために生じます。よって少なからず、コンクリートを打設した後ブリーディングは生じます。
またコンクリートのワーカビリティを重視するため、単位水量を増やすとブリーディング量が大きくなり注意が必要です。単位水量、ワーカビリティの詳細は下記が参考になります。
単位水量とは?1分でわかる意味、規準、水セメント比、コンクリートの種類との関係
その他、細骨材の粒度やセメントの凝結時間などがブリーディングに影響すると考えられますが、ここでは言及しません。
ブリーディング量を試験する方法がJISA1123に規定されています。詳細はJISをご覧頂いて、ここでは試験の概略を解説します。
ブリーディングは水がコンクリート表面に浮き上がる現象でした。JIS試験では、所定の容器にコンクリートを打設します。
その後、浮き上がる水を採取します。ブリーディングによる水は10分間隔で採取し、これを6回行います。その後、ブリーディングが起きなくなるまで30間隔で水を採取します。
採取した水の容積をV、コンクリート上面の面積をAとします。ブリーディング量は、
V÷A
で算定します。上式はブリーディングにより溜まった水の高さを表す値で、単位は「cm3/cm2(=cm)」です。
ブリーディングとレイタンスの違いを下記に示します。
ブリーディング ⇒ 骨材と水の密度の違いにより、骨材より軽い水が上昇する現象
レイタンス ⇒ ブリーディングに伴い上昇する微粒子による薄膜のこと
コンクリートのワーカビリティを重視するため単位水量を増やすとブリーディングが生じやすくなるため注意が必要です。ワーカビリティの詳細は下記が参考になります。
今回はブリーディングについて説明しました。ブリーディングは、コンクリート内の水が表面に浮き上がる現象です。
水よりもセメント・骨材が軽いため生じる現象です。ブリーディングに伴うレイタンスの意味、ブリーディングの仕組みを理解しましょう。
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