この記事の要点
設計クライテリアとは、設計時の判断基準(基準値)のこと。建築物の設計では経済性・安全性などを優先するクライテリアを設定し、常に満足させる必要がある。
構造設計では建築基準法や規準書が設計クライテリアを示しており、例えば「部材の検定比は1.0以下」「たわみはスパンの1/300以下」などが代表例。
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設計クライテリアとは、設計するときの判断基準です。クライテリアは、判断基準を意味します。設計をするとき、「何が最も優先度が高いのか」基準を持つ必要があります。例えば、コストが最優先なのに、高品質な材料を使っては、設計クライテリアである経済性を満足しません。
今回は設計クライテリアの意味、耐震設計、構造設計、設計基準値との関係について説明します。※耐震設計、構造設計の意味は、下記が参考になります。
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設計クライテリアとは、設計するときの判断基準です。基準値と考えてもよいでしょう。建築物の設計では、色々な要望があがります。
例えば、経済性を良くしたいが、高品質な建材を使いたい場合、どうすべきでしょうか。判断基準が無ければ、決めることができません。設計クライテリアは、必ず満足すべき判断基準です。
仮に経済性が設計クライテリアであれば、グレードを落としてでもコストのかからない建材を使います。
常に判断が迫られる設計では、設計クライテリアを理解することが大切です。また熟練の設計者になると、独自のクライテリア(判断基準)を持っています。「設計者のこだわり」とも言えますね。
耐震設計や構造設計でも設計クライテリアの考え方は大切です。構造設計や耐震設計では、設計クライテリア(基準値)は、建築基準法や各規準書が明確に示しています。※設計クライテリアを示した書籍として、下記が参考になります。
例えば、
部材の検定比は1.00以下にすること
は、構造部材に関する基本的なクライテリアです。
構造部材の安全性は、色々な側面から検証します。例えば、下記のクライテリアがあります。
曲げ応力度
せん断応力度
たわみ
上記の全てを満足する必要があります。曲げ応力度やせん断応力度は、所定の許容応力度以下になることを確認します。さらに、たわみはスパンの1/300や1/250以下にします。
スパンの長い梁の場合、応力度がOKの部材でも、たわみNGになる可能性があるのです。構造設計には、色々な判断基準があります。丸暗記はできません。仕事の中で身に付け、設計を始める前に、設計クライテリアを確認しましょう。
構造設計の場合、設計クライテリアは鉄筋コンクリート造、鉄骨造の違いで変わります。
混同しやすい用語
設計クライテリア
設計時に必ず満たすべき判断基準・基準値。構造設計では建築基準法や規準書により曲げ応力度・せん断応力度・たわみなどの基準が定められている。
設計基準値
クライテリアの数値的な目安となる値。設計クライテリアとほぼ同義で使われるが、より具体的な数値(例:許容応力度、たわみ限界値)を指す場合が多い。
| クライテリア項目 | RC造の基準値の目安 | 鉄骨造の基準値の目安 |
|---|---|---|
| 曲げ応力度 | 長期許容応力度以下 | 長期許容応力度以下 |
| たわみ限界 | スパン/300?1/500程度 | スパン/300?1/600程度 |
| 層間変形角 | 1/200以下(建基法) | 1/200以下(建基法) |
今回は設計クライテリアについて説明しました。意味が理解頂けたと思います。設計クライテリアは、設計時の判断基準です。設計で迷うとき、どちらかを判断する決め手となります。構造設計や耐震設計では、色々なクライテリアがあります。規準書や建築基準法をよく読みましょう。下記も併せて参考にしてくださいね。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
設計クライテリアは、判断に迷ったときの「ものさし」です。構造設計では複数のクライテリアを同時に満足させる必要があるため、1つOKでも他がNGになることがあります。全ての条件を把握することが大切です。