この記事の要点
建築設計とは、建築物の意匠・構造・設備の各専門分野の設計を総称した言葉です。ただし実務では意匠設計・構造設計・設備設計とそれぞれ分けて呼ぶのが一般的で、チームで分業しながら一棟の建物を仕上げていきます。
設計事務所に7年勤務して実感したのは、分業といっても互いの専門知識が必要だということです。意匠設計者が構造の基本を知っていると打合せがスムーズで、構造設計者が意匠意図を理解しているとより合理的な断面が提案できます。
ただ、実務では意匠設計、構造設計、設備設計という用語を使うことが多いです。
この記事では、建築設計とは何か、土木設計とどう違うのか、意匠・構造・設備設計の種類を整理します。
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建築設計は、建築物の意匠、構造、設備分野の各設計を総称した言葉です。
ただ、実務では意匠設計、構造設計、設備設計という用語を使うことが多いです。
今回は建築設計の意味、土木設計との違い、建築設計に必要な資格、仕事内容について説明します。
※構造設計については下記が参考になります。
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建築設計とは、建築物の意匠設計、構造設計、設備設計を総称した言葉です。
一般の方が「建築設計」ときくと、建築物の外観デザインや内装の設計をイメージされます。
しかし、外観、内装のデザインは建築設計の1つに過ぎません。
また、これらは「意匠設計」に該当します。
下図に建築設計と、各分野の設計の関係を示しました。
意匠設計者は、建築設計全体を纏める「リーダー的存在」です。
お施主さま(お客さま)との打合せ、構造、設備間の調整なども担当します。
構造、設備の設計者は、客前に表立つことが無いので、あまり目立たない存在です。
また構造設計、設備設計という存在を知らない人も多いのです。
建築設計と土木設計の違いを下記に整理しました。
建築物の定義は、下記が参考になります。
建築設計の仕事は、前述した3分野に分かれます。
意匠設計は、建築物の外観、内観だけでなく、動線計画(廊下や部屋の配置を考えること)、建築物としての使い易さ、周辺環境への配慮など、本当に沢山のことを考えます。また、設計だけでなく、構造、設備分野との調整も行いますし、打合せや、現地測量など、設計以外の業務もこなします。
構造設計は、建築物の安全性を考える仕事です。詳しくは、下記が参考になります。
設備設計は、建築物の機械設備、電気設備などの計画を考えます。例えば、必要な空調機械の大きさを決めること、配管計画などです。簡単に言うと、室内環境(人が快適に過ごせる環境)を考える仕事です。
建築設計に役立つ資格を下記に整理しました。
最も必要とされる資格が、一級建築士です。一級建築士を取得することで、建築物の規模に関係なく設計可能です。二級建築士の資格をとると、住宅規模の建築物が設計可能です。将来住宅設計メインにしたい方は、二級建築士のみでも一応通用します。
混同しやすい用語
意匠設計(いしょうせっけい)
建築物の外観・内装・動線計画などを担当。
建築設計全体のリーダー的存在で、構造・設備との調整も行う。
構造設計(こうぞうせっけい)
建築物の安全性を確保する設計。
構造計算を行い、部材サイズや接合方法を決定する。
設備設計(せつびせっけい)
機械設備・電気設備・空調・配管計画などを担当。
室内環境(温熱・空気・照明など)を整える設計。
建築設計の分野を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 意匠設計 | 外観・内装・動線計画など建築設計全体のリーダー | 構造・設備との調整も担当 |
| 構造設計 | 建築物の安全性を確保する設計・構造計算 | 構造設計一級建築士が必要な場合あり |
| 設備設計 | 機械・電気・空調・配管計画など室内環境を整える設計 | 設備設計一級建築士が必要な場合あり |
今回は建築設計について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
一般の方には、建築設計と意匠設計の違いを混同する方がみえます。
ある意味正解ですが、意匠設計、構造設計、設備設計と各分野にスペシャリストがいることを覚えてくださいね。
また、意匠設計者が、構造、設備をまとめるリーダー的存在だと理解してください。
※下記の記事も併せて参考にしてくださいね。
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この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築設計に関する問題は建築士試験の構造分野で出題されます。
定義と計算の両面から理解しておきましょう。
建築設計の定義・適用条件・計算式は建築士試験の構造分野で出題される基本事項です。
用語の定義を正確に理解したうえで、関連する規準・法令との関係を整理することが大切です。