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高止まりとは?1分でわかる意味、読み方、杭、地盤、建築物との関係

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高止まり(たかどまり)とは、打設した杭の天端が、設計時の杭天端より高くなることです。


支持層に起伏がある場合、高止まりが生じやすいです。


高止まりが生じた杭は、杭頭をカットして設計時の天端に合わせるのが一般的です。


今回は高止まりの意味、読み方、杭と地盤、建築物との関係について説明します。


杭頭の意味は、下記が参考になります。

杭頭とは?1分でわかる意味、読み方、杭頭処理工法、固定度

高止まりとは?

高止まりとは、打設した杭の天端が、設計時の杭天端より高くなることです。下図をみてください。これが高止まりです。


高止まり


高止まりは、支持層に起伏がある場合に生じます杭基礎を設計する前、必ず地盤調査を行います。地盤調査を数か所行えば、支持層に起伏があることが想定されます。


高止まりと支持層の起伏


ただ、予想外の高止まりが生じることもあります。地盤調査の個所数が少ないために、支持層の起伏が想定できないこともあるでしょう。


地盤調査の詳細は下記をご覧ください。


現地調査とは?1分でわかる意味、読み方、建築との関係、種類

地耐力が分かる試験とは?1分でわかる種類、平板載荷試験、サウンディング試験との関係


高止まりが生じた杭は、設計時の天端に合わせて杭頭をカットします。これを杭頭処理といいます。下図をみてください。これが杭頭処理です。


杭頭処理


杭頭の意味は、下記が参考になります。

杭頭とは?1分でわかる意味、読み方、杭頭処理工法、固定度

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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高止まりの読み方

高止まりは「たかどまり」と読みます。関係用語の読み方を下記に示します。


杭 ⇒ くい

杭頭 ⇒ くいとう

杭頭処理 ⇒ くいとうしょり

高止まりと杭、地盤、建築物との関係

高止まりが生じた杭は、杭頭をカットします。支持層が思っているより浅い位置に出たため、杭が高止まりしました。杭頭処理を行い、所定の天端に合わせます。


杭の天端とフーチング、地中梁の関係は、設計で決まっています。


高止まりしたままでは、フーチングや地中梁が納まらない可能性があるからです。


地中梁下端と杭天端は、配筋の納まりを考え、100mm程度の段差を設けます。


高止まりが生じると、この段差が無くなり配筋が困難です。


もちろん程度問題で、僅かな高止まりであれば、構造計算や施工性を考慮して、杭頭処理しないことも考えられます。


下図をみてください。高止まりのため杭頭処理しています。設計時と比べて、杭の長さが短いですよね。


高止まりと杭の耐力、構造計算


杭が短くなる分、水平力の分担、杭頭曲げモーメントなどを再計算して、問題ないことを確認しましょう。


また、杭頭処理により杭体の耐力が低下しないか、確認が必要ですね。

まとめ

今回は高止まりについて説明しました。高止まりは、打設した杭の天端が、設計時の杭天端より高い位置にあることです。


高止まりが生じた杭は、設計時の杭天端に合わせて杭頭をカットします。


適宜、杭の設計をやり直し、問題ないことを確認しましょう。下記も併せて勉強しましょうね。

杭頭とは?1分でわかる意味、読み方、杭頭処理工法、固定度

杭頭補強筋とは?1分でわかる意味、計算、鉄筋の定着長さ、溶接長との関係

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