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杭芯とは、杭の中心を意味します。杭芯は構造図で定めますが、施工の際、必ず偏心します。
これを杭芯ずれ(杭施工誤差)といいます。今回は杭芯の意味、出し方、読み方、間隔、杭芯ずれについて説明します。
※杭芯と似た用語で、柱芯や通り芯があります。下記が参考になります。
杭芯とは、杭の中心です。下図をみてください。※杭は、建物を支える円形の柱です。杭については下記が参考になります。
杭の種類はどのくらい?設計者が教える杭の種類と各杭の特徴、施工方法
柱1本に対して杭が1本の場合、杭芯は柱芯と一致します(※基礎を偏心する場合、柱芯と杭芯はずれます)。
柱1本に対して杭が複数本の場合、杭芯がどこにあるか明記します。下図のように、柱芯からの寸法が必要です。
後述しますが、複数本杭を打つ場合、杭の間隔や杭の端空きにより杭芯が決まります。
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杭芯は設計図を元にだします。簡単な流れを下記に示します。
・設計図を元に、実際の地盤に杭の芯を示す水糸を張る。※水糸とは水平線を出すために用いる糸です。図面に描いてある線を、実際の現場に描くイメージです。
・上記の水糸の位置は測量などを元に張る。
・水糸により杭の芯を出す。
・杭芯に、目印となる鉄筋(棒)を打ち込み、スプレーなどで目印をつける。
杭芯の間隔は、建築基礎構造設計指針で下記です。
・打ち込み杭 杭径の2.5倍かつ75cm以上
・埋め込み杭 杭径の2.00倍
実状としては、
杭径の2.5倍
が普通です。※杭のへり空きは下記が参考になります。
杭芯ずれとは、設計図での杭芯と、現場で施工した杭芯とのずれです。杭施工誤差ともいいます。
設計図での杭芯をA、現場で施工した杭芯をBとします。杭芯のずれCは下記で計算します。
C=A-B
また杭が2本打ちの場合、各杭芯がずれます。杭1がe1、杭2がe2だけ偏心しました。杭1と杭2の距離の中心が、2つの杭の杭芯と過投げると、杭ずれは
(e1+ e2)/2
と考えてよいでしょう。
e1とe2は、互いに大きくなる方向または逆方向に偏心することもあります。 例えば、e1が+10mm偏心、 e2が-10した場合、1つの杭をみると偏心していますが、2つの杭で考えると、実際は偏心しません。
今回は杭芯について説明しました。杭芯とは、杭の中心を意味します。
杭芯の出し方は、イメージを持ちましょう。また杭芯と柱芯、杭間隔の関係も理解したいですね。
併せて偏心モーメントや、杭の種類など関係する事項を覚えてくださいね。
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