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snr400bとは?1分でわかる意味、ブレースとの関係、ss400、snr490bとの違い

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snr400bは、建築構造用圧延棒鋼の1つです。建築構造用圧延棒鋼は、建築構造用につくられた丸鋼です。「建築構造用」の鋼材を、記号でsn材といいます。今回はsnr400bの意味、規格、ブレースとの関係、ss400やsnr490bとの違いについて説明します。建築構造用圧延棒鋼については下記の記事が参考になります。

建築構造用圧延棒鋼とは?1分でわかる意味、規格とf値、ブレース、abr400との違い

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snr400bとは?

snr400bは、建築構造用圧延棒鋼の1つです。建築構造用の鋼材を、sn材といいます。sn材、snr材は、ss材などに比べて優れた伸び能力があります。※sn材、snr材は下記の記事が参考になります。

SS,SN,SM材


これは、建築構造物が鋼材の塑性能力を意識した設計を行うからです(2次設計といいます)。※2次設計は下記の記事が参考になります。

二次設計とは?1分でわかる意味、目的、保有水平耐力計算

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snr400bの規格

snr400bの規格を整理しました。

降伏耐力

降伏耐力は、snr400aと同じです(400~510)。ただし、snr400aには降伏比の規定がありません。降伏比を規定することで、塑性後の伸び能力が保証されます。※降伏比は下記の記事が参考になります。

降伏比が簡単にわかる2つのポイントとは?

種類 降伏点、耐力(N/m㎡) 引張強度(N/m㎡) 降伏比(%)
径 mm
6以上 12以上 40超え 6以上 12以上
12未満 40以下 100以下 12未満 100以下
SNR400B 235以上 235以上 215以上 510以下 - 80以下
325以上 355以下 335以下

化学成分

化学成分は、snr400aより細かく規定されます。Siやmnがsnr400bの規定に追加されています。

種類 Si Mn P S
SNR400B 6mm以上 0.20以下 0.35以下 0.60~1.40 0.030以下 0.030以下
50mm以下
50mm超え 0.22以下
100mm以下

snr400bとブレースの関係

snr400b材はターンバックルブレースに使われます。ターンバックルブレースはJISに規定される丸鋼ブレースです。JISで、ターンバックルブレースの材質は、snr400bです。


ターンバックルブレースは、鉛直ブレースや屋根面ブレースなど幅広く使います。ブレースに、降伏した後の伸び能力を期待する場合、snr400bが良いですね。

snr400bとss400の違い

snr400bとss400の違いを下記に整理しました。


snr400b ⇒ 建築構造用圧延棒鋼

ss400 ⇒ 一般構造用鋼材


snr400bは、建築構造用に使う棒鋼です。主に、建築物の鉛直ブレースや屋根面ブレースとして使います。


Ss400は一般構造用鋼材です。建築物だけでなく、機械、船舶など色々な分野で使います。Sn材の台頭で、建築部材に使う機会が減りつつあります。※ss400については下記の記事が参考になります。

ss400とは?1分でわかる意味、規格、密度、成分、板厚、フラットバー

snr400bとsnr490bの違い

snr400bとsnr490bの違いを下記に整理しました。


snr400b ⇒ 引張強度の下限値が400N/m㎡。降伏強度の下限値が235 N/m㎡。

snr490b ⇒ 引張強度の下限値が490N/m㎡。降伏強度の下限値が325 N/m㎡。


snr490bのほうが、引張強度、降伏強度ともに高い値です。よって、ブレースに大きな力が作用するとき、snr490bを使います。ただし、snr490bはコストが高くなります。


棒鋼は軽い部材なので、丸鋼の断面積を増やす方が、コストへの影響が少ないでしょう。

まとめ

今回はsnr400bについて説明しました。意味が理解頂けたと思います。snr400bは建築構造用圧延棒鋼の1つです。建築構造に使う棒鋼で、伸び能力に優れています。ブレース構造で、ブレースの塑性変形能力を期待する場合、snr400bの使用が望ましいです。snr400bとss400の違い、snr490bとの違いは基本的なことなので、覚えましょう。下記の記事も合わせて参考になります。

建築構造用圧延棒鋼とは?1分でわかる意味、規格とf値、ブレース、abr400との違い

ss400とは?1分でわかる意味、規格、密度、成分、板厚、フラットバー

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