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屋根ふき材とは、雨風を避ける屋根材の総称です。屋根ふき材には、瓦、折板、ガルバリウム鋼板などがあります。屋根ふき材は、脱落しないよう風圧力に耐えられる適切な構造計算が必要です。今回は、屋根ふき材の意味、構造計算、告示の関係、折板の検討について説明します。※折板の耐震性は、下記の記事が参考になります。
折板とは?1分でわかる意味、読み方、施工方法、勾配、88とは
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屋根ふき材とは、瓦、折板、ガルバリウム鋼板などの屋根材の総称です。単に「屋根材」ともいいます。木造や鉄骨造には、屋根葺き材が必要です。※RC造は、屋根葺き材は不要で、躯体であるスラブが屋根になります。
屋根葺き材が脱落すると、建築物として機能しません。また、中にいる人が怪我をする可能性があります。屋根葺き材は、政令や告示で構造計算が規定されています(屋根葺き材に関する告示は後述しました)。
政令39条では、屋根葺き材の緊結が規定されます。ここでは、屋根葺き材などが、風圧力、地震力、その他震動及び衝撃で脱落しないことを規定します。
※風圧力、地震力については、下記が参考になります。
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屋根葺き材は、政令により構造計算が必要です。政令82条の4を下記に示します。
屋根ふき材、外装材及び屋外に面する帳壁については、構造計算によって風圧に対して構造耐力上安全であることを確かめなければならない。
上記より、屋根葺き材は下記を検討します。
・風圧力が、屋根葺き材の許容耐力を超えないこと
・風圧力が、屋根葺き材の緊結部(接合部)の耐力を超えないこと
なお、屋根葺き材に作用する風圧力は、建築物に作用する風圧力とは異なる計算式です。これは、告示平12建設告第1458号に規定されます。
屋根葺き材に作用する風圧力の方が、建築物に作用する風圧力よりも大きくなりやすいです(※逆もあり得ます)。
実務では、屋根葺き材のメーカーに構造計算を依頼します。又は、メーカーが公表する「屋根葺き材のスパンの早見表」から、風圧力に対する許容スパンを読み、部材配置をします。
※風圧力は下記が参考になります。
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屋根葺き材の中に「折板」があります。鉄骨造の屋根葺き材として、折板はよく使います。折板は軽量、高強度、施工も簡単です。※折板については、下記の記事が参考になります。
折板とは?1分でわかる意味、読み方、施工方法、勾配、88とは
各折板メーカーにより、風圧力と許容スパンの早見表が公表されています。早見表を読んで、折板が許容スパン以内になるよう部材を配置します。
屋根葺き材の告示を下記に整理しました。
・平12建告第1458号(屋根葺き材の風圧力の計算方法)
・昭46建告第109号(屋根葺き材の構造方法)
109号では、屋根葺き材の構造方法として、緊結の方法(防腐処置など)が規定されます。
今回は屋根ふき材について説明しました。意味が理解頂けたと思います。屋根ふき材は脱落しないことを、構造計算で確認します。具体的には、長期荷重、積雪荷重、風圧力に対して、屋根ふき材の強度や変形などを計算します。屋根ふき材の構造計算のポイント、折板の計算を理解してくださいね。なお、屋根ふき材の告示も覚えましょう。下記も併せて学習しましょう。
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