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複素数とはa+biで表す数でaは実数、biは純虚数です。複素数同士を割り算するときは、分母に虚数単位iが無い状態(実数のみ)にします。この操作を有理化(ゆうりか)といいます。複素数の分数を有理化するのは簡単で、i2=-1の性質を利用します。今回は複素数の割り算の計算、法則、掛け算について説明します。純虚数、実数の詳細は下記が参考になります。
純虚数とは?1分でわかる意味、記号、0との関係、絶対値の求め方、問題
実数とは?1分でわかる意味、定義、0、分数、小数、虚数との関係
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複素数同士を割り算するときは、分母に虚数単位iが無い状態(実数だけ)になるよう有理化(ゆうりか)します。複素数とはa+biで表す数でaは実数、biは純虚数です。純虚数の意味は下記をご覧ください。
純虚数とは?1分でわかる意味、記号、0との関係、絶対値の求め方、問題
実数とは?1分でわかる意味、定義、0、分数、小数、虚数との関係
下記の複素数同士の割り算を、実際に計算しましょう。
前述したように複素数の割り算では、分母は実数だけの形にします。分母を実数だけの形にするには「i ⇒ i2(=-1)」にすればよいですね。
よって
です。分母の複素数(2+i)に(2-i)をかければ、i2=-1となり、分母は実数だけになりますね。他の複素数についても同様の計算で、分母を実数だけの状態にします。
有理化、分数の計算は下記が参考になります。
分数とは?1分でわかる意味、分母、分子、約分、掛け算と割り算の解き方
下記の複素数の割り算を解いてみましょう。
分母が1-iなので(1+i)を掛ければよいです。よって
となります。
なお、複素数も実数のように「四則演算」や「展開公式」「分配法則」が利用できます。各法則を忘れた方は下記をご覧ください。
加法減法とは?1分でわかる意味、解き方、考え方、正負の数の問題
展開公式とは?1分でわかる意味、二乗、3乗の公式、覚え方、問題
複素数の掛け算は、実数の計算と変わりません。ただしi2=-1になることを忘れないでくださいね。下記の問題を解きましょう。
1問目から順番に解きます。前述したように複素数も分配法則や展開公式が、そのまま使えます。虚数単位iも文字と同じように扱えば良いでしょう。
掛け算の方法は下記も参考になります。
積と掛け算の関係は?1分でわかる意味、違い、和差積商との意味
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今回は複素数の割り算について説明しました。計算方法など理解頂けたと思います。複素数の割り算のポイントは、分母を「実数だけ」にすることです。分母を実数だけにするためには、i2=-1になるよう有理化します。有理化、実数の意味など下記も併せて勉強しましょう。
複素数とは?1分でわかる意味、公式、実数と虚数、絶対値の計算、直線との関係
純虚数とは?1分でわかる意味、記号、0との関係、絶対値の求め方、問題
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