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圧接とは、圧力と熱を加えて鉄筋を接合する方法です。
今回は圧接の意味、作業資格と径の関係、径違いの圧接規定、検査方法と検査内容、ふくらみの規定について説明します。
異形鉄筋と丸鋼の違い、サイズ、機械的性質、化学成分、規格、それぞれ
圧接は圧力と熱を加えて鉄筋を接合(一体化)する方法です。鉄筋径が小さい場合、重ね継手としますが、径がD19以上になると圧接の採用が多いです。
要するに、2つの鉄筋を1つに一体化する方法の1つです。※鉄筋の継手については下記が参考になります。
圧接の作業順序を簡単に下記に示しました。
圧接部の引張強度は、鉄筋母材以上の規格を満足させます。※引張強度、母材については下記が参考になります。
引張強さとは?1分でわかる意味、計算法、単位、降伏点、読み方、記号
母材とは?1分でわかる意味、材料、溶接、鉄骨との関係、対義語
鉄筋を一体化する方法として、「圧接」と「重ね継手」は一般的な方法です。
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圧接は、技量の必要な作業です。よって技量資格が設けられています。技量資格は、鉄筋径別に1種から4種まであります。下記に示しました。
1種の場合D25以下までの鉄筋径しか作業できません。1種から4種へ向かうに従って、技量が難しくなり扱う鉄筋径も太くなります。
圧接は、鉄筋径や材質が異なると作業できないことがあります。下記に規定を示しました。
例えば、同径でSD295AとSD345は、圧接可能です。ただ材質が2ランクアップ異なる場合、SD295AとSD390は圧接できません。
鉄筋径がD19とD25は圧接可能ですが、D19とD32は圧接不可能です。
圧接の検査方法は下記の2つです。
外観検査では、その名の通り圧接部の「外観(見た目)」を検査します。外観には、様々な規定があります(規定内容は後述した)。
非破壊検査は、超音波探傷のことです。外観検査でわからない、圧接内部の欠陥がわかります。
外観検査では、ふくらみや軸の偏心量、ずれを確認します。外観検査用の器具を用います。また、外観検査は
で行います。
非破壊検査は、溶接でも行う超音波探傷です。外観検査でわからない圧接内部の欠陥が判明します。これは1検査ロットに対して
を行います。当然、1ロットから無作為に30か所を選びます。
前述した外観検査の内容について説明します。外観検査では下記を確認します。
各規定を説明しましょう。
圧接部は熱と圧力を加える過程で、ふくらみます。このふくらみが重要で、ふくらみは大きい方がよいです。下記の規定があります。
下図にふくらみの直径と長さを示しました。
なお、上記が満たされない場合、
します。
圧接時、鉄筋同士の軸が偏心した場合、偏心量はなるべく小さくします。軸の偏心量は下記です。
上記を満足しない場合、切り取って再圧接します。
圧接部のふくらみ頂部と、圧接面がずれたとき、そのずれは下記の規定を満足させます。ずれは小さいほど良いです。
上記を満足しない場合、切り取って再圧接します。
今回は圧接について説明しました。圧接は鉄筋を一体化する一般的な方法です。
鉄筋径、材質によって圧接可能かどうか理解してください。圧接のふくらみ、軸の偏心、圧接面のずれは、一級建築士の試験にも頻出するポイントなので覚えてくださいね。
異形鉄筋と丸鋼の違い、サイズ、機械的性質、化学成分、規格、それぞれ
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