建築学生が学ぶ構造力学

  1. HOME > 鋼構造の基礎 > 引張強さとは?1分でわかる意味、計算法、単位、降伏点、読み方、記号

引張強さとは?1分でわかる意味、計算法、単位、降伏点、読み方、記号

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


引張強さとは、鋼材の引張力に対する最大の強度です。似た用語で降伏強度がありますが、全く違う値なので注意してください。今回は、引張強さの意味、計算法、単位、降伏点との違い、読み方、記号について説明します。


降伏強度の意味、引張強度を測定する引張試験の意味は下記の記事が参考になります。

降伏点とは?1分でわかる意味、求め方、SS400の値、単位、引張強さ

引張試験とは?1分でわかる目的、降伏点、伸び、考察、試験片の形状

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

引張強さとは?

引張強さとは、鋼材の引張力に対する最大の強度です。下図をみてください。鋼材に引張力を加えます。引張力を増やし続けると、ある時点で応力が落ちます。このときの応力を「降伏点(降伏強度)」といいます。

鋼材の引張強さ

さらに荷重を加えると、強度が上昇し最大応力を迎えます。これが引張強さ(引張強度)です。


上図は、横軸にひずみ、縦軸に応力を示しています。鋼材の断面積をA、引張力をP、応力をσとすると下記の式が成り立ちます。

σを引張応力といいます。下記が参考になります。

応力とは?1分でわかる意味と種類、記号、計算法


また、応力とひずみの関係は下記です。

σは引張応力、Eはヤング係数、εはひずみです。これをフックの法則といいます。ヤング係数とひずみの関係については下記参考になります。

ヤング係数ってなに?1分でわかるたった1つのポイント

ひずみとは?1分でわかる意味、公式、単位、計算法、測定法、応力との ...


前述した、応力をひずみによる曲線を「応力―ひずみ曲線」といいます。詳細は下記をご覧ください。

応力ひずみ線図とは?1分でわかる意味、ヤング率と傾き、考察、書き方

引張強さの計算法

引張強さの計算法は下式です。

鋼材が負担できる最大の引張力Pに対して、鋼材の断面積を除してやれば良いです。では下記の条件で、実際に引張強さを計算します。


引張試験を行った鋼材の最大耐力が1000kNでした。鋼材の直径を50mmとします。引張強さを計算してください。

引張強さの単位

引張強さの単位は

で表します。

引張強さの単位は?kgf、mpa、n/mm2の単位換算、読み方、記号は?

引張強さの一覧

建築で使う鋼材の引張強さの一覧を示します。

簡単に言えば、「SS400」の「400」の値が、引張強さの下限値(保証される最低値)です。

引張強さと降伏点の違い

引張強さと降伏点(降伏強度)の違いを下記に整理しました。

降伏とは、強度が一時低下することです。塑性ともいいます。下記の記事で詳しく書いています。

塑性とは?1分でわかる意味、靭性、延性、弾性との違い、対義語、塑性変形能力との関係


許容応力度計算では、部材の降伏強度が大切です。引張強さで設計すると、万が一大きな荷重が作用したとき、危険性が増大するからです。


降伏強度の意味の詳細は、下記が参考になります。

降伏点とは?1分でわかる意味、求め方、SS400の値、単位、引張強さ

引張強さの読み方

引張強さは「ひっぱりづよさ」と読みます。引張強度は「ひっぱりきょうど」です。

引張強さの読み方は?記号、単位、一覧、引張強度との違い、降伏点、ヤング率との違いは?

引張強さの記号

引張強さの記号は

が一般的です。

まとめ

今回は引張強さについて説明しました。引張強さの意味、降伏点との違いが理解頂けたと思います。引張強さと併せて、鋼材の応力ひずみ曲線を理解してください。降伏強度の意味、弾性、塑性(降伏)の現象も理解すると良いですね。

応力ひずみ線図とは?1分でわかる意味、ヤング率と傾き、考察、書き方

降伏点とは?1分でわかる意味、求め方、SS400の値、単位、引張強さ

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)

▼人気の記事ベスト3▼

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【読まれています】管理人による建築業界の分析!

1日13円で建築業界がわかるLINE配信!

友だち追加

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

あなたは数学が苦手ですか?

わかる!実務で使う数学知識の基礎講座

【有料メルマガの初回資料が今だけ無料!】1日約13円で情報をアップデート!

有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート

限定メールマガジン

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

更新情報

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

人気の記事ベスト3

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 鋼構造の基礎 > 引張強さとは?1分でわかる意味、計算法、単位、降伏点、読み方、記号
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. 限定メルマガ
  4. わかる建築構造の用語集・図解集
  5. 1頁10円!PDF版の学習記事