この記事の要点
軽量コンクリートは普通コンクリートより比重が小さく、地震力低減に有利な材料です。ただし許容応力度が低下するため、構造部材への使用には制限があります。
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軽量コンクリートコンクリートには様々な種類があります。最も一般的な種類が普通コンクリートです。普通コンクリートの単位体積重量は23kN/m3で、建築材料の中では重い部類に入ります。そんな重いコンクリートを軽くしたものが、軽量コンクリートです。
では軽量コンクリートはどのような特徴があり、どこに使用されるのでしょうか。今回は軽量コンクリートの特徴と使用箇所について説明します。
※コンクリートの種類、普通コンクリートの詳細は下記が参考になります。
普通コンクリートってなに?普通コンクリートの特徴、空気量、セメント量の規格
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軽量コンクリートは文字通り、軽いコンクリートです。普通コンクリートの単位体積重量と比較すると下記の違いがあります。
上記のように、軽量コンクリートは概ね4kN/m3以上軽い材料です。
※単位体積重量の意味は下記が参考になります。
単位体積重量とは?1分でわかる意味、一覧、土と水の値、記号、求め方
前述したように、軽量コンクリートは軽いため地震力に対して有利に思えますが、構造体として用いるには様々な弱点があります。
その1つが許容応力度です。軽量コンクリートは、普通コンクリートに比べて、せん断許容応力度が0.9倍も小さいのです。
鉄筋コンクリート造は、せん断破壊に最も注意すべきです。例えば柱や梁がせん断破壊すると、ただちに建物の崩壊につながるからです。そんなせん断強度が低減されることは、普通コンクリートよりも神経質にならざるを得ないと言えます。
※せん断破壊の意味は下記が参考になります。
躯体に使うには、様々な構造的配慮が必要です。例えばスラブ配筋1つ考えても、普通コンクリートの場合と比べて、鉄筋の最低ピッチやコンクリート厚が違います。
また、応力の割り増しや、耐力の低減などが、普通コンクリートに比べてより厳しくなります。詳細は改めて説明しますが、軽量コンクリートを柱や梁などに使うことは、それなりにリスクがあるのです。
※躯体、スラブ配筋の意味は下記が参考になります。
スラブ配筋とは?1分でわかる意味、定着、端部、計算と主筋、配力筋、間隔
では、軽量コンクリートはどこに使われるのか。私が知る限り、躯体に使われるケースはありません。
構造的に影響しない、屋根の防水押えや、床の防音目的で必要な増し打ちコンクリートなどです。
あるいは後述するALC版も広い意味で軽量コンクリートと言えますが、そのような外壁材に使われるでしょう。いずれにしても、地震に抵抗しない部材の材料として用いられます。
ところでALC版と軽量コンクリートは全くの別物です。前述したように広い意味では、ALC版も軽量コンクリートの一種です。しかしALC版は軽量コンクリートよりもさらに軽く、密度は半分以下です。
理由は気泡。ALC版は軽量コンクリートに、さらに気泡の量を増やし単位体積重量を減らしています。外壁に用いられるほか、屋根や床に使われる材料です。
混同しやすい用語
軽量コンクリート
気泡や軽量骨材を用いて単位体積重量を小さくしたコンクリートです。地震力低減に有利ですが、許容応力度が普通コンクリートより低くなります。
普通コンクリート
一般的な骨材(砂・砂利)を使った標準的なコンクリートです。単位体積重量は約23?24kN/m3で、構造部材に広く用いられます。
軽量コンクリートを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 単位体積重量 | 1種:19kN/m3、2種:17kN/m3 | 普通コンクリートは23kN/m3 |
| せん断許容応力度 | 普通コンクリートの0.9倍 | 構造部材への使用に制限あり |
| 主な使用箇所 | 屋根防水押え・床増し打ち・外壁材(ALC) | 地震抵抗部材には不向き |
| ALC版との違い | ALC版はさらに気泡量が多く密度が半分以下 | 外壁・屋根・床材として使用 |
今回は軽量コンクリートについて説明しました。軽量コンクリートは、一応柱や梁など構造部材に使うことが可能です。重量が軽いため、普通コンクリートよりも地震力に対して有利です。但し、許容応力度が低下することや、様々な制約があるため使用には注意が必要だと覚えておきましょう。下記も参考になります。
普通コンクリートってなに?普通コンクリートの特徴、空気量、セメント量の規格
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
軽量コンクリートは気泡を含むため軽い反面、強度(許容応力度)が低下します。構造設計では強度と重量のトレードオフを理解した上で使用を判断しましょう。