この記事の要点
流動化コンクリートとは、運搬後に流動化剤(高性能AE減水剤等)を添加してスランプを高めたコンクリートです。
スランプは通常21cm以上になります。
高流動コンクリート(自己充填性・スランプフロー60cm以上)との違い・流動化の方法・施工上の注意点(品質管理・分離リスク)を解説します。
高流動コンクリートとは自己充填性を持つコンクリートで、振動締固めが不要であり、流動化コンクリートより流動性が高い。
この記事では、流動化コンクリートとは何か、高流動コンクリートとどう違うのか、スランプとの関係はどうなっているのかを整理します。
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流動化(りゅうどうか)コンクリートとは、硬化前のコンクリートに流動化剤を添加し「流動性を高め、ワーカビリティ―を良くした」コンクリートです。
また流動化剤を加えて流動性を高めるので、強度を維持したまま作業性を高められます。
今回は流動化コンクリートの意味、スランプ、高流動コンクリートとの違いについて説明します。似た用語に高流動コンクリートがあります。詳細は下記をご覧ください。
流動化(りゅうどうか)コンクリートとは、硬化前のコンクリートに流動化剤を添加し、流動性を高め、ワーカビリティー(作業性)を良くしたコンクリートです。
硬化前のコンクリートは粘性のある液状です。硬練りコンクリート(粘性の高いコンクリート)だと、型枠に打設して隅々まで充填させる作業が大変です。
そこで流動化剤(高性能AE減水剤など。洗剤をイメージすると分かりやすい)を加えて、流動性を高めます。
流動化剤を加えても強度はそのままです。よって強度を保持しながら、作業性を向上できます。似た用語に高流動コンクリートがあります。詳細は下記をご覧ください。
特別な使用用途は無いですが、硬練りコンクリートのため作業性に劣ると判断した場合、流動化コンクリートを用いるでしょう。ワーカビリティの意味は下記が参考になります。
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流動化コンクリートのスランプは21cm以下です。流動化コンクリートは、硬化前のフレッシュコンクリートに流動化剤を加えたものです。よって「流動化剤を加えた後のスランプ」だけでなく、元となるコンクリートのスランプにも規定があります。
下表に流動化コンクリートのスランプを整理しました(単位:cm)。
| コンクリートの種類 | ベースコンクリート | 流動化コンクリート |
| 普通コンクリート | 15以下 | 21以下 |
| 軽量コンクリート | 18以下 | 21以下 |
流動化コンクリートは、流動化剤を加える前後でコンクリートの性質が変わります。元のコンクリートを通常の配合のままつくると、流動化後に「材料分離しやすい」ので注意が必要です。対策として細骨材を増やすなどの方法があります。
なおスランプの意味は下記をご覧ください。
コンクリートのスランプ値とは?18cmの根拠と許容値・規定を解説
流動化コンクリートと高流動コンクリートの違いを下記に示します。
流動化コンクリート ⇒ 硬練りコンクリートに流動化剤(高性能AE減水剤など)をあと添加し、スランプを大きく(柔らかく)したもの
高流動コンクリート ⇒ 流動化剤を添加した後も材料分離を起こさず、自己充填するコンクリート
基本的には同じ性質をもつコンクリートです。ただし、高流動コンクリートは材料分離しないものをいいます。詳細は下記が参考になります。
混同しやすい用語
高流動コンクリート(こうりゅうどうコンクリート)
自己充填性を持つコンクリートで、振動締固めなしでも型枠内に充填できる高い流動性を持ちます。
高流動コンクリートは自己充填性を有する専用の配合設計によるコンクリートであるのに対して、流動化コンクリートは通常の配合で製造した生コンに現場で流動化剤を添加してスランプを高める方法であり、流動性付与の方法が異なります。
ポンパビリティー(pumpability)
コンクリートポンプによる圧送のしやすさを示す性質で、スランプの大きさ・骨材の粒径・細骨材率に影響されます。
ポンパビリティーはポンプ圧送に必要な流動性・通過性の指標であるのに対して、流動化コンクリートはポンプ圧送直前に流動化剤を添加してポンパビリティーを高めたコンクリートを指すものであり、性質の指標と施工方法の違いがあります。
今回は流動化コンクリートについて説明しました。流動化コンクリートとは、硬化前のコンクリートに流動化剤を添加し、流動性を高めたコンクリートです。
流動化剤の添加前後でコンクリートのスランプが大きく変わります。材料分離に注意が必要なことも覚えておきましょう。下記も参考になります。
建築工事標準仕様書・同解説 5―JASS 5 2018 鉄筋コンクリート工事
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
試験では流動化コンクリートと高流動コンクリートの違い(流動化剤の追加vs自己充填性)が問われます。
流動化コンクリートはベーススランプに流動化剤でスランプを上げるため、添加量の管理が品質確保の鍵です。
流動化コンクリートの特性(水量増加なしで流動性向上・強度低下なし)も試験対策として重要です。