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高流動コンクリートと高性能AE減水材とは何か?

この記事の要点

高流動コンクリートは高性能AE減水剤を使用して流動性を高め、振動締固めなしで充填できるコンクリートで、密集配筋部位の施工性向上に有効

高流動コンクリートと高性能AE減水剤は異なる概念で、高流動コンクリートは高性能AE減水剤を使って製造されるという関係にあります。

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高流動コンクリートコンクリートには思っている以上に種類があります。

1つは普通コンクリート。

汎用性が高く、価格も安定しています。

通常用いられるコンクリートです。

その他にも、水密コンクリートや暑中コンクリート、高流動コンクリート、水中コンクリートなどの種類があります。


今回は、その中でも高流動コンクリートを説明しましょう。また、似たような言葉で高性能AE減水材とは何か、違いを考えます。


※コンクリートの種類は下記も参考になります。

コンクリートの種類7選|普通・軽量・高強度など用途別の特性をわかりやすく解説

普通コンクリートってなに?普通コンクリートの特徴、空気量、セメント量の規格

高流動コンクリートは、充填性を高めた流動性の高いコンクリート

高流動コンクリートは、その名の通り、どろどろのコンクリート。なぜ、流動性の高いコンクリートが必要なのか。それは難易度の高い形状や、鋼管内にコンクリートを充填する際、便利だからです。


例えば、普通コンクリートを鋼管の中に充填しようと思っても、自然には入っていきません。また、鋼管内にきちんとコンクリートが入っているか、骨材やセメントが分離していないか、わかりません。


昔は熟練の職人がいて鋼管内や複雑な形状でも、品質を保てたのですが、現在はそれも難しい状況です。


以上の理由から、高流動コンクリートと普通コンクリートは明確に区別されます。また、普通コンクリートはスランプ値を18~21cmで表しますが、高流動コンクリートはスランプ値で示せないほど、流動性が高いのでスランプフローと言います。


スランプフローは、生コンを筒に入れて、筒を外したときの円形の大きさを表しています。スランプフローが大きければ、より流動性の高いコンクリート、ということです。


※スランプ値、スランプフローの意味は下記が参考になります。

コンクリートのスランプ値とは?18cmの根拠と許容値・規定を解説

スランプフローとは?スランプとの違い・許容値・測定方法を解説

高性能AE減水剤とは何か?高流動コンクリートと違うのか

両者は全く意味が違います。


高性能AE減水剤は、コンクリート強度を高めつつワーカビリティ向上の目的で入れる混和材です。ワーカビリティとは職人さんの作業性のこと。コンクリートの練り混ぜが簡単な方が、ワーカビリティが高い、といいます。


高性能AE減水剤を入れた普通コンクリートと、高流動コンクリートでは目的が全く異なるのです。


※ワーカビリティの意味は下記が参考になります。

1分でわかるワーカビリティの意味と、スランプとの関係

混同しやすい用語

高流動コンクリート

スランプフロー値500mm以上の高い流動性を持ち、振動締固めなしで施工できるコンクリート。

高性能AE減水材

コンクリートの流動性を高めながら水セメント比を低減させる化学混和剤。

高流動コンクリートに使用する。

高流動コンクリートと高性能AE減水材の特徴を整理した表を示します。

項目内容備考
高流動コンクリートスランプフロー500mm以上の高い流動性を持つコンクリート振動締固め不要で密集配筋部位に有効
高性能AE減水材ワーカビリティ向上と水セメント比低減を目的とした混和剤高流動コンクリートの製造に使用される
スランプフロー円形に広がった生コンの直径で流動性を表す指標普通コンクリートはスランプ値で管理

まとめ

以上、高流動コンクリートと高性能AE減水剤の違いを説明しました。下記のように、


高流動コンクリート⇒充填性、流動性を高めたコンクリート

高性能AE減水剤を使った普通コンクリート⇒ワーカビリティを向上する目的で入れた普通コンクリート


と考えましょう。下記も参考になります。

混和材とは|AE剤・減水剤・フライアッシュの目的と使い分け

AE剤とは?コンクリートへの効果・添加量・減水剤との違いを解説

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理解度チェック

Q.

高流動コンクリートとはどのようなコンクリートで、どこに有効ですか。

答えを見る

高性能AE減水剤を使用して流動性を著しく高め、振動締固めなしで充填できるコンクリートです。難易度の高い形状や鋼管内への充填、密集配筋部位の施工性向上に有効です。

Q.

高流動コンクリートの流動性はどう表しますか。

答えを見る

スランプフローで表します(スランプフロー500mm以上)。普通コンクリートはスランプ値(18~21cm)で示しますが、高流動コンクリートはスランプ値で示せないほど流動性が高いためです。スランプフローは生コンを筒から外したときに広がる円形の直径で、大きいほど流動性が高いことを示します。

Q.

高流動コンクリートと高性能AE減水剤の関係・違いを答えてください。

答えを見る

別の概念です。高性能AE減水剤はコンクリート強度を高めつつワーカビリティ(作業性)を向上させ水セメント比を低減する化学混和剤で、高流動コンクリートはこの高性能AE減水剤を使って製造されます。高性能AE減水剤を入れた普通コンクリートと高流動コンクリートは目的が全く異なります。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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