この記事の要点
高流動コンクリートは高性能AE減水剤を使用して流動性を高め、振動締固めなしで充填できるコンクリートで、密集配筋部位の施工性向上に有効。高流動コンクリートと高性能AE減水剤は異なる概念で、高流動コンクリートは高性能AE減水剤を使って製造されるという関係にあります。
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高流動コンクリートコンクリートには思っている以上に種類があります。1つは普通コンクリート。汎用性が高く、価格も安定しています。通常用いられるコンクリートです。その他にも、水密コンクリートや暑中コンクリート、高流動コンクリート、水中コンクリートなどの種類があります。
今回は、その中でも高流動コンクリートを説明しましょう。また、似たような言葉で高性能AE減水材とは何か、違いを考えます。
※コンクリートの種類は下記も参考になります。
普通コンクリートってなに?普通コンクリートの特徴、空気量、セメント量の規格
高流動コンクリートは、その名の通り、どろどろのコンクリート。なぜ、流動性の高いコンクリートが必要なのか。それは難易度の高い形状や、鋼管内にコンクリートを充填する際、便利だからです。
例えば、普通コンクリートを鋼管の中に充填しようと思っても、自然には入っていきません。また、鋼管内にきちんとコンクリートが入っているか、骨材やセメントが分離していないか、わかりません。
昔は熟練の職人がいて鋼管内や複雑な形状でも、品質を保てたのですが、現在はそれも難しい状況です。
以上の理由から、高流動コンクリートと普通コンクリートは明確に区別されます。また、普通コンクリートはスランプ値を18~21cmで表しますが、高流動コンクリートはスランプ値で示せないほど、流動性が高いのでスランプフローと言います。
スランプフローは、生コンを筒に入れて、筒を外したときの円形の大きさを表しています。スランプフローが大きければ、より流動性の高いコンクリート、ということです。
※スランプ値、スランプフローの意味は下記が参考になります。
コンクリートのスランプ値は?1分でわかる意味と規定、スランプ値、18cm
スランプフローとは?1分でわかる意味、スランプとの違い、測定方法、許容値
両者は全く意味が違います。
高性能AE減水剤は、コンクリート強度を高めつつワーカビリティ向上の目的で入れる混和材です。ワーカビリティとは職人さんの作業性のこと。コンクリートの練り混ぜが簡単な方が、ワーカビリティが高い、といいます。
高性能AE減水剤を入れた普通コンクリートと、高流動コンクリートでは目的が全く異なるのです。
※ワーカビリティの意味は下記が参考になります。
混同しやすい用語
高流動コンクリート
スランプフロー値500mm以上の高い流動性を持ち、振動締固めなしで施工できるコンクリート。
高性能AE減水材
コンクリートの流動性を高めながら水セメント比を低減させる化学混和剤。高流動コンクリートに使用する。
高流動コンクリートと高性能AE減水材の特徴を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 高流動コンクリート | スランプフロー500mm以上の高い流動性を持つコンクリート | 振動締固め不要で密集配筋部位に有効 |
| 高性能AE減水材 | ワーカビリティ向上と水セメント比低減を目的とした混和剤 | 高流動コンクリートの製造に使用される |
| スランプフロー | 円形に広がった生コンの直径で流動性を表す指標 | 普通コンクリートはスランプ値で管理 |
以上、高流動コンクリートと高性能AE減水剤の違いを説明しました。下記のように、
高流動コンクリート⇒充填性、流動性を高めたコンクリート
高性能AE減水剤を使った普通コンクリート⇒ワーカビリティを向上する目的で入れた普通コンクリート
と考えましょう。下記も参考になります。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
高流動コンクリートは密に配筋された部材や複雑な形状の型枠でも充填性が高く、品質の安定したコンクリート打設が可能です。高性能AE減水材を使用することで高い流動性を実現しています。