この記事の要点
吹き抜け=上階の天井や床を設けず、下階と上階が連続する空間。開放感・採光・通風のメリットがある
図面では「吹抜」と書き、斜線で床が無いことを表現する
構造的には床が分断されるため地震力(水平力)の伝達に問題が生じる
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吹き抜けは、上階の天井や床を設けず、1階と2階が連続するような空間です。空間に広がりを持たせる効果(開放感)や、採光、通風の点でメリットがあります。今回は吹き抜けの意味、読み方、定義、図面、構造部材との関係について説明します。
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吹き抜けとは、上階(下階)の天井や床を設けず、各階が連続するような空間です。下図をみてください。これが吹き抜けです。
吹き抜けのメリットの1つに、開放感があります。2階建ての建物で、部分的に吹き抜けにします。床面積が狭くても、吹き抜けを造ることで「広々とした」空間になります。天井の低い部屋より、高い部屋の方が広く感じます。吹き抜けを造ると、1階と2階が連続するので、より広く感じるはずです。
吹き抜けの定義は、下記です。
天井や床を設けない、下階と上階の連続した空間のこと
吹き抜けは、「ふきぬけ」と読みます。
吹き抜けは、下図のように描きます。
「ここには何もない」「床が抜けている」ことを表現します。分かりやすいよう、「吹抜」と書くこともあります。
開放感のある部屋をつくるなら、吹き抜けは効果的です。一方で、構造的には問題があります。吹き抜けにより、床が分断されています。床は人の重さを支えるだけでなく、地震力(水平力)を伝達する役割があります。
床が無い箇所に力が伝わりません。極端な例を示します。吹き抜けのため、床が2つに分かれています。矢印の方向に力が作用しても、左から右へ力は伝わるでしょうか?
極端な例ですが、吹き抜けがあると「伝達できない力」を、残りの床部分でカバーする必要があります。他の床に、より多くの力が作用すると考えてください。
吹き抜けがあると、「力を伝える」という面で問題が多いのです。
混同しやすい用語
吹き抜け(意匠的メリット)
開放感・採光・通風の向上。床面積が狭くても広々とした空間をつくれる
吹き抜け(構造的デメリット)
床が分断されることで水平力の伝達経路が減少。残りの床部分に力が集中する
吹き抜けを整理した表を示します。
| 項目 | 吹き抜けあり | 吹き抜けなし(通常) |
|---|---|---|
| 空間の開放感 | 高い(1・2階連続) | 通常 |
| 採光・通風 | 優れる | 階ごとに管理 |
| 構造的影響 | 床剛性が低下し水平力伝達に注意が必要 | 床が水平力を均等に伝達できる |
今回は吹き抜けについて説明しました。意味が理解頂けたと思います。吹き抜けは、下階と上階で連続した空間です。床面積が小さくても広々とした空間とできます。一方で、構造的な問題も多いので注意すべきでしょう。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
吹き抜けは意匠的なメリットと構造的なデメリットが表裏一体です。建築士試験では「床が水平力を伝達する」という役割を理解した上で、吹き抜けが構造計画に与える影響を問う問題が出題されます。