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木表とは木の表皮に近い側、木裏は木の芯に近い側です。木表は反りやすい性質があるため、建具などで使用する際、注意が必要です。今回は、木表の意味、木裏との違い、鴨居、敷居との関係について説明します。
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木表とは、木の表皮に近い側を意味します。下図をみてください。木を切り倒すと、こんな断面です。
木の年輪が内側へ向かうにつれて、古い部分です。古い部分を、木裏といいます。外側に向かうと新しい部分になります。木材は、円形の木を矩形に成形しますが、必ず「木表側」と「木裏側」がでてきます。
また木表側は、下図のように反りやすい性質があります(収縮しやすい)。建具として使う場合は、木表と木裏の性質をよく理解しないと、ガタツキなどの原因となります(後述しました)。
木表と木裏の違いを下記に整理しました。
木表と木裏の読み方は下記です。
木表 ⇒ 「きおもて」
木裏 ⇒ 「きうら」
木表は収縮するので、反りやすい性質があります。建具の鴨居と敷居は、必ず下記の関係とします。
上記に共通しているのは、木表側を室内側へ向ける、ということです。鴨居、敷居とは障子(しょうじ)や襖をスライドさせるための横木です(ご自宅の襖をはめる木部材)。名前は知らなくても、一度は目にしたことがあるでしょう。
下図が鴨居と、敷居です。
鴨居は上側の横木、敷居は下側の横木です。ではなぜ、木表を室内側へ向けるのでしょうか。例えば鴨居で、木表を室内側へ向けると下図のような反りが生じます(鴨居の凸凹形状は省略しました)。
ただ、この反りは抑えつけて留めれば問題ありません。逆に木裏を室内側へ向けると、下図のように変形します。
鴨居の中間が室内側へ膨らんでは、襖などが閉まらない可能性がありますよね。
木表と木裏の問題は、一級建築士試験で度々出題されます。下記の問題を考えてみましょう。
正解は「×」です。鴨居は上側にある横木です。よって下側(室内側)に木表を向けます。敷居に関する文章はOKですね。
このように、木表と木裏は混同しやすいです。また鴨居と敷居が関係すると、さらにややこしくなります。言葉だけで暗記せず、内容を理解したいですね。
今回は、木表の意味について説明しました。木表、木裏の違いなど理解頂けたと思います。木表と木裏の性質は、言葉だけで覚えずに図をイメージしてください。一級建築士試験でも間違えることが無くなりますよ。
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