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木材は鉄骨やコンクリートと同様に許容応力度が規定されています。木材は鉄骨やRCに比べて、材質が均質でないため扱いづらい材料です。よって安全率も高めに設定されています。今回は木材の許容応力度、その求め方、圧縮強度、曲げ強度と基準強度との関係について説明します。※応力、許容応力度については、下記が参考になります。
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木材の許容応力度は下記の種類があります。また、各許容応力度(長期)の算定方法を示しました。
各応力については、下記が参考になります。
圧縮応力とは?1分でわかる意味、求め方、記号と符号、引張応力との違い
引張応力とは?1分でわかる意味、公式と求め方、記号、引張応力度との違い
曲げ応力とは?1分でわかる意味、公式と演習問題、単位、曲げ応力度との違い
せん断応力とは?1分でわかる意味、公式と計算法、記号、平均せん断応力
Fc、Ft、Fb、Fsは各状態の基準強度です。長期時の許容応力度は、「1.1/3」を1/3と間違えないよう注意してください。また短期時の許容応力度は下記です。
木材は鉄骨、RCに比べて材質にバラつきがあります。また湿潤状態(水分を沢山含んだ状態)で強度が低下します。よって建築基準法施行令では、下記が規定されます。
木材の圧縮許容応力度と、曲げ許容応力度を求めます。
圧縮時の許容応力度(圧縮強度)は、前述した算定式だけでは不十分で、座屈の検討が必要です。木材は細長比に応じて、座屈時の許容応力度が規定されています。下記に、λと座屈許容応力度の関係を示しました。※圧縮強度、座屈については、下記が参考になります。
(長期)
・λ≧30 ⇒1.1Fc/3
・30<λ≦100 ⇒1.1(1.3-0.01λ)Fc
・λ>100 ⇒1.1/3×(3000/λ2)×Fc
(短期)
・λ≧30 ⇒2Fc/3
・30<λ≦100 ⇒2(1.3-0.01λ)Fc
・λ>100 ⇒2/3×(3000/λ2)×Fc
曲げ許容応力度は、基準強度Fbに対して所定の係数を掛けて求めます。但し、告示によりFbに特殊の規定がされています。下記です。
荷重が分散して負担する材は、Fbを割増して使える規定です。ただ判断を誤ると危険側の検討になるため注意が必要です。
木材は積雪時の許容応力度が別途規定されています。下記に示しました。
前述した値に1.3又は0.8倍して算定します。※積雪荷重については、下記が参考になります。
木材は色々な材質があります。アカマツ、ベイマツ、カラマツ、ひのきなど、各材質により基準強度がバラバラです。よって、どんな木を使うのかで許容応力度が変わるのです。ここでは代表して「ひのき」の基準強度を下記に示しました。
材種 | 区分 | 等級 | 基準強度 N/m㎡ | |||
Fc | Ft | Fb | Fs | |||
ひのき | 甲種構造材 | 1級 | 30.6 | 22.8 | 38.4 | 2.1 |
2級 | 27.0 | 20.4 | 34.2 | |||
3級 | 23.4 | 17.4 | 28.8 | |||
乙種構造材 | 1級 | 30.6 | 18.6 | 30.6 | ||
2級 | 27.0 | 16.2 | 27.0 | |||
3級 | 23.4 | 13.8 | 23.4 |
各許容応力度は、上表の基準強度を用いて所定の係数(1.1/3など)を掛ければ算定可能です。
また、前述した「ひのき」は無垢材としての値です。その他、集成材、単板積層材などの基準強度は別途規定されます。
今回は木材の許容応力度について説明しました。鉄骨造やRC造に比べても、小さい値になるでしょう。また木材は湿潤状態にあるとき許容応力度が70%になるなど、他材料に無い欠点もあるので注意してください。下記も参考になります。
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