この記事の要点
積算(数量拾い)では「設計寸法」を基準に材料の量を計算する。施工寸法や仕上がり寸法と混同すると数量が変わってくる。
設計寸法の意味と、積算での正しい読み方・使い方を整理する。
設計寸法と所要数量の関係では、切り無駄などを考慮しない設計数量に割増係数(鉄筋4%、木材5%など)をかけた値が所要数量となります。
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設計寸法とは、設計図書に明記された寸法や、表示された寸法から計測・計算が可能な寸法、スケールなどで計測できる寸法のことです。
積算業務などで、各部材の数量を拾う(算出)とき、設計寸法が必要です。
今回は設計寸法の意味、建築図面、積算との関係について説明します。
※設計図書の意味は、下記が参考になります。
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設計寸法とは、下記の寸法をいいます。
・設計図書に明記された寸法
・設計図書に表示された寸法から、計測・計算が可能な寸法
・設計図書のスケールから計測可能な寸法
設計図書に明記された寸法は明確です。図面に描いてある長さが、そのまま設計寸法です。また、設計図の単位は、何も書いて無ければ「mm」です。
※設計図書の詳細は下記が参考になります。
建築図面の寸法は、全て描かずにある程度省略します。全ての形に寸法を描くと、図面が煩雑になり、読みにくくなるからです。例えば、明らかに同じ物だと分かれば、1つの物に寸法を明示し、後は省略できます。
計算可能な寸法は、あえて書かないことも多いです。書いた方が丁寧かもしれないですが、図面が煩雑になることを避けるため、省略する寸法ですね。明記ある寸法から、計測・計算が可能な寸法も、設計寸法です。
建築図面のスケールが分かっていて寸法が無いとき、三角スケールを使います。三角スケールで寸法のない部分を計測することを、「分一(ぶいち)」といいます。※分一の意味は、下記が参考になります。
分一(ぶいち)とは?読み方・分一で当たる意味と三角スケールの使い方
分一で計測可能な寸法も、設計寸法の1つです。
設計寸法は積算の数量算出に大きく関係します。積算は、設計図から数量や工事費を算出する業務です。設計図書に明記される個数や設計寸法から算出された数量を、設計数量といいます。
実際は、材料を切るときに出るロス(切り無駄。
木材をのこぎりで切ると、削りカスがでますよね。
あれが切り無駄です。
切り無駄の分、設計寸法より長い寸法の材が必要です)があるので、設計数量を所定の割増係数をかけます。
設計数量を割増した数量を、所要数量といいます。
混同しやすい用語
設計数量
設計図書に明記された個数や設計寸法から算出した数量で、材料の切り無駄を含まない純粋な計算上の数量です。
所要数量との違いは、割増係数をかけていない(切り無駄を考慮しない)点です。
所要数量
設計数量に割増係数(鉄筋4%、木材5%など)をかけた、実際の工事で必要な数量です。
設計数量との違いは、切り無駄などのロスを見込んで割増している点です。
設計寸法を整理した表を示します。
| 数量の種類 | 算出方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| 設計数量 | 設計寸法から計算 | ロス・余裕なし、理論値 |
| 所要数量 | 設計数量×割増係数 | 施工ロスを含む、発注用 |
| 計画数量 | 施工計画から算出 | 仮設材など施工都合の数量 |
今回は設計寸法について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
設計寸法は、設計図に明記された寸法や、計算可能な寸法、スケールで計測可能な寸法です。
なお、寸法が書いていない部分をスケールで計測することを、「分一」といいます。
下記の記事も併せて参考にしてくださいね。
分一(ぶいち)とは?読み方・分一で当たる意味と三角スケールの使い方
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
試験では、設計寸法・設計数量・所要数量・計画数量の違いが問われるほか、各材料の割増係数の数値(鉄筋4%・木材5%など)もよく出題されます。(建築士試験 頻出:鉄筋4%・木材5%等の割増係数と設計数量→所要数量の流れが繰り返し出題)
「設計寸法から算出 → 設計数量 → 割増係数をかける → 所要数量」という流れで体系的に整理して覚えましょう。