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アンダーピニング工法を知らない方は多いと思います。建築業界にいる方でも、意味をご存じの方は極わずかです。
そのため一級建築士の試験問題でも、過去に出題されたことがあります。
今回はアンダーピニング工法の基礎知識と、施工における注意点について説明します。※関係用語に「
関連用語に「ヒービング」があります。詳細は下記が参考になります。
アンダーピニング工法は、既存建物周りの地盤を掘削し、新たな基礎を新設あるいは改築、補強する工法の総称です。
下図をみてください。元々家が建っています。その後、既存住宅に近接して建物が建設される予定で、近くの地盤を掘削する必要があります。
地盤を掘削すると、地盤の強度が弱まり既存住宅が不同沈下する可能性があります。
そこで既存建物が沈下しないよう、強固な地盤まで杭を打設します。これがアンダーピニングです。
アンダー(under)+ピニング(pinning)の意味から分かるように、英語の直訳で「下に設ける杭」という意味があります(※pinは杭という意味)。
余談ですが、建築のカタカナ語の意味はほとんどが外来語に由来します。英語に詳しければ、初めて聞いた用語でも、何となく推察することができます。
アンダーピニングは後から基礎を新設するため、施工的な難易度の高い工法です。
しかし、敷地が狭く新設建物と既存建物との離隔が十分に取れない場合、アンダーピニングを採用するケースもあるでしょう。
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新設する建物と既存建物が、どの程度離れていればアンダーピニングを行う必要が無いのでしょうか。
明確な規準はありませんが、「基礎工学ハンドブック」によれば根切り深さDの半分以上、離れる必要があります。
概算の目安としては、根切り面から45度の法面より離れるべき、とも書いてあります。
アンダーピニングの施工順序をざっくりと説明します。詳細な施工順序は、各メーカーにより違います。
以上のような流れです。①で掘削しますが、一気に全ての地盤を掘削すると、既存建物が倒れます。
そのため、仮設基礎を設けます。その上で、新設基礎が必要な範囲かつ施工範囲を確保するために、アンダーピニングを行う地盤を掘削します。
既存建物がある上に地盤の工事です(地盤は見えない分、埋設配管がある場合も多く、慎重な工事が必要です)。注意点も多いといえます。
今回は、アンダーピニングを採用するときの構造的な注意点を簡単に説明します。
新設基礎の安全性は言うまでもありませんが、上記の確認も必要です。まず本設基礎の前に仮設基礎で既存建物を受けます。
不同沈下を起こさぬように、仮設基礎のたわみや強度も確認します。余裕を十分見込むべきでしょう。
2つめは、本設後に応力状態が元の状態となるべく変わらないこと。既存部材の安全性に関わるからです。
根切り面と地盤面の高低差が大きいとヒービングが起きやすくなります。ヒービングについては下記を参考にしてください。
そこで、ヒービングを防ぐ目的でアンダーピニングが行われます。
今回は、アンダーピニングについて説明しました。中々覚えづらい用語です。
一級建築士の対策のため、簡単に済ませたい人は「英語の意味」を覚えましょう。
余裕のある方は、アンダーピニングの意味や注意点まで理解したいですね。
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