この記事の要点
開端杭とは、先端が開いた杭(PHC杭・鋼管杭など)です。
先端が閉じた杭を閉端杭といい、支持力の考え方や施工性が異なります。
打込み時に地盤が杭内部へ入る閉塞効果が支持力に影響し、本記事ではその関係を解説します。
杭基礎には「先端が開いた開端杭」と「先端が閉じた閉端杭」があり、地盤への貫入メカニズムが異なります。PHC杭・鋼管杭は代表的な開端杭ですが、打込み時に杭内部に地盤が入り込む「閉塞効果」が生じると支持力特性が変わります。
このページでは開端杭と閉端杭の違い、閉塞効果のメカニズム、支持力の計算で考慮すべき点を解説します。
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開端杭とは、先端が空いている杭です。似た用語に、閉端杭があります。これは、先端が閉じた杭です。
開端杭と閉端杭で、支持力の考え方が違います。また施工性にも違いがあります。
今回は、開端杭の意味、閉端杭との違い、閉塞効果、開端杭と支持力の関係について説明します。
杭の意味、種類は下記が参考になります。
開端杭とは、先端が空いている杭です。下図をみてください。杭の先端の断面図です。
文字通り、先端が開いている(穴が開いている)杭です。先端が開いているので、先端開放杭ともいいます。
鋼管は元々、「筒(中空)」の形状です。鋼管の形状が、そのまま杭になったと考えてください。
なお鋼管杭は、羽根付き鋼管杭を用いることが多いです。先端に羽根が付いており、杭本体より羽根の断面積が大きく、支持力が高いです。
※羽根付き鋼管杭は、下記が参考になります。
開端杭は、先端が開いているので、杭打設時には杭の中に土が入ります。
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開端杭と閉端杭の違いを下記に整理しました。
開端杭 ⇒ 先端が開いた杭のこと(中空形状の杭)
閉端杭 ⇒ 先端が閉じた杭のこと
下図をみてください。これが、閉端杭です。杭の先端が閉じていますよね。よって、杭の中空部に土が入ることは無いです。
また、開端杭は先端が開いているので、杭径より小さな礫を杭中空部に巻き込みながら施工ができます(ただ礫が大きいと詰まって、内部から壊れる可能性もある)。
閉端杭は、礫に当たると高止まりする恐れがあります。
開端杭と閉端杭で、支持力の考え方が違います。下図をみてください。開端杭は、先端が開いています。
よって杭の中に土が入りますね。開端杭では、杭外周部の摩擦抵抗に加えて、杭の中空部と土との摩擦抵抗を支持力として考慮できます。
ただし、先端支持力は杭板厚分の断面積のみ考慮します(羽根付き鋼管杭は、羽根の断面積も考慮可能です)。
一方、閉端杭は杭体の中に土が入ることは無いです。よって、杭直径の断面積分、先端支持力を考慮します。
先端支持力を多くとれる閉端杭の方が、支持力が大きくとりやすいです。
開端杭を整理した表を示します。
| 項目 | 開端杭 | 閉端杭 |
|---|---|---|
| 先端の形状 | 開放(中空・穴あり) | 閉鎖(先端が閉じている) |
| 先端支持力の考え方 | 板厚断面積のみ考慮 | 杭直径の全断面積を考慮 |
| 礫への対応 | 小礫を巻き込みながら施工可 | 礫に当たると高止まりの恐れ |
今回は開端杭について説明しました。開端杭は、先端が開いた杭です。逆に、先端が閉じた杭を閉端杭といいます。
開端杭と閉端杭の違いを覚えてください。支持力計算の考え方も違います。理解しましょうね。
羽根付き鋼管杭など、杭の種類や特徴も併せて勉強しましょう。
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