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拡底杭とは？1分でわかる意味、読み方、支持力、角度、体積、場所打ちコンクリート杭との関係

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拡底杭（かくていぐい）とは、底部（杭の先端部）を軸部の径より太くした杭です。

現場で杭を造成する場所打ちコンクリート杭で採用されます。拡底杭にすることで、大きな支持力を得られます。

今回は拡底杭の意味、読み方、支持力、角度と体積、場所打ちコンクリート杭について説明します。

場所打ちコンクリート杭、既製杭の意味は、下記が参考になります。

場所打ち杭とは？1分でわかる意味、コンクリート強度、鉄筋かご、杭径

既製杭とは？すぐに分かる種類、長さ、へり空き、間隔について

拡底杭とは？

拡底杭（かくていぐい）とは、底部（杭の先端）を軸部の径より太くした杭です。下図をみてください。これが拡底杭です。

図　拡底杭

杭の支持力は、杭先端の断面積が影響します（R=αNA）。概略をいえば、断面積を大きくするほど支持力は増えます。

一方で、全断面で杭径を太くしては不経済です。そこで、底部の径のみを太くした拡底杭が用いられます。

拡底杭は、軸部と底部で径の大きさが違う変断面です。よって、拡底杭は、現場で造成する場所打ちコンクリート杭とします。場所打ち杭の特徴は、下記が参考になります。

場所打ち杭とは？1分でわかる意味、コンクリート強度、鉄筋かご、杭径

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ／建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書：「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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拡底杭の読み方

拡底杭は、「かくていぐい」と読みます。関係用語の読み方を下記に示します。

拡底率　⇒　かくていりつ

拡底径　⇒　かくていけい

拡底掘削　⇒　かくていくっさく

拡底杭と場所打ちコンクリート杭の関係

拡底杭は、底部（杭の先端）を軸部の径より太くした杭です。

底部を軸部より太くするため、既製杭ではなく場所打ちコンクリート杭で採用される方法です。

場所打ちコンクリート杭の特徴は下記が参考になります。

場所打ち杭とは？1分でわかる意味、コンクリート強度、鉄筋かご、杭径

既製杭の意味は、下記が参考になります。

既製杭とは？すぐに分かる種類、長さ、へり空き、間隔について

拡底杭の支持力

拡底杭の支持力は、告示式などを用います。

また拡底杭は、各メーカーが評定を取得しており、評定で定められた計算式を用いる可能性もあります。

告示式による杭の支持力は、下記が参考になります。

場所打ち杭の支持力を算定する方法

拡底杭の角度と体積

拡底杭は、軸部と拡底部で緩やかに勾配を設けます。勾配はメーカーや工法ごとに違います。ちなみに断面を変える時、緩やかに勾配を付けるのは杭だけでは無いです。

拡底杭の体積は、各メーカーの仕様に明記があります。メーカーカタログは、HPから無料で入手できるので、各自確認しましょう。

まとめ

今回は拡底杭について説明しました。拡底杭は、底部の径を軸部径より太くした杭です。

底部の断面積が大きくなるので、支持力が高くなります。場所打ちコンクリート杭を採用するとき、拡底杭を使う機会があると思います。

各メーカー、工法ごとに仕様が違うので注意しましょう。下記も参考にして下さいね。

場所打ち杭とは？1分でわかる意味、コンクリート強度、鉄筋かご、杭径

既製杭とは？すぐに分かる種類、長さ、へり空き、間隔について

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• 2010年　弊サイトを開設
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• 2017年12月に当HPが書籍化。
• 「わかる構造力学」
• 2022年4月に「わかる構造力学」の改訂版出版。
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