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埋戻しとは?1分で分かる埋戻し土の種別とA種の特徴

埋戻しの意味をご存知でしょうか。建物の基礎をつくるとき、必ず地面を掘削します。この掘削したできた空間を元の地盤レベルまで土を戻して埋めることを埋め戻しといいます。今回は、そんな埋戻しと埋戻し土、埋戻し土の種別やA種、B種、C種、D種の違いについて説明します。

埋戻しとは?

埋戻しとは、基礎又は地下を造るために掘削した空間を、土で埋めることです。元々、地盤を掘削したので、「土を埋めて戻す」=「埋戻し」という意味です。下図に、埋戻しのイメージを描きました。

埋戻し

左側は、地面を掘削してできた空間です。これを根切り、根切りした底面を根切り底といいます。直接基礎の場合、根切り底が支持層で砕石と捨てコンクリートを敷いて、基礎をつくります。


基礎の強度が発現した後、土を埋め戻します。建物の下に穴が開いた状態では、マズイですよね。建築工事では、「埋戻し」という工事が必ず行われます。


また埋戻すときに用いる土を「埋戻し土」といいます。下図のように、根切りし発生した土をそのまま使うこともあります。埋戻し土は基本的に良質土の利用が原則ですが、発生土が汚染土や粘土質の場合もあります。


購入した山砂や、他現場の良質な発生土を購入して埋め戻すこともあります。これらの埋戻し土はA〜D種に分類されています。埋戻し土の種別を後述しました。

埋戻し土の種別

埋戻し土は4種類あります。A〜D種で金額や性質も違うので注意が必要です。また、埋戻し度の種別は、施主の仕様書により指定されることもあります。下表は、A種〜D種までの埋戻し土の種別です。

種別 材料 工法
A 種 山砂の類 水締め、機器による締固め
B 種 根切り土の良質土 機器による締固め
C 種 他現場の建設発生土中の良質土 機器による締固め
D 種 再生コンクリート砂 水締め、機器による締固め

A種

A種は山砂の砂質土です。埋戻し土は、腐植土や粘性土よりも砂質土を用いる方が良いです。特に透水性の良い砂質土(山砂)とします。山砂は、川砂や海砂と比べて均等係数が最も高く(色々な粒径が混じっている)、締固めて強固になるからです。

B種

B種は根切りによって発生した砂質土です。これは有機物やコンクリートガラなどを含まない良質土を想定しています。ですから、そもそも地盤が粘土層や有機物の多い(畑の土)場所では、B種にできません。

C種・D種

C種とD種は、建設発生産廃の有効利用のため積極的な使用が求められています。

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埋戻し土に適した性質

前述したように、埋戻し土は山砂が最適です。下記が、その性質です。

埋戻し土の締固め工法

山砂は水締めとします。水締めとは、砂に水を掛けながら締め固める方法です。皆さん経験があると思いますが、ふんわりとした土に水を掛けるとギュッと縮んで固くなりますよね。水を掛けたほうが、より締固めの効果が高いため水締めとします。


但し、水が十分いきわたる砂(透水性の良い砂)であることが前提です。


透水性の悪い砂質土や粘土質の土は、ローラーやランマ―等の機器を用いて締固めを行い埋め戻します。建築工事標準仕様書では、300mmの厚さごとに上記の締固めをします。また、締固めを行う際は、躯体コンクリートが締固めをしても十分に耐えられる強度が発現していることが原則です。

埋戻し土の余盛

埋戻し土は、いくら締め固めても強度の弱い地盤です。よって土が沈むことを考慮して余盛を行います。余盛厚は50〜150mm程度です。

まとめ

今回は埋戻しについて説明しました。埋戻しの意味と目的、埋戻し土の種別が理解頂けたと思います。どのような土が、埋戻し土として適切か覚えておきましょう。またA〜D種の違いを、ざっくりと覚えておくと役に立ちますよ。

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